八代市議会 > 1990-06-18 >
旧八代市 平成 2年 6月定例会−06月18日-02号

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  1. 八代市議会 1990-06-18
    旧八代市 平成 2年 6月定例会−06月18日-02号


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    旧八代市 平成 2年 6月定例会−06月18日-02号旧八代市 平成 2年 6月定例会          ────────────────────               主要目次       1.市長提出案件32件に対する質疑・        一般質問(第1日)        (1)加藤 忠昭君 …………………………… 6        (2)浦川 博邦君 ……………………………17          ────────────────────       1.市長提出案件32件に対する質疑・        一般質問(第1日)        (3)谷口 一男君 …………………………… 1        (4)井山 九洲男君 …………………………16          ────────────────────       1.市長提出案件32件に対する質疑・        一般質問(第1日)        (5)吉崎十四喜君 …………………………… 1          ──────────────────── 平成2年6月八代市議会定例会会議録(第2号) ・平成2年6月18日(月曜日)
             ──────────────────── ・議事日程(第2号)                   平成2年6月18日(月曜日)午前10時開議  第 1 議第29号・平成2年度八代市一般会計補正予算・第1号(質疑)  第 2 議第30号・平成2年度八代市公共下水道事業特別会計補正予算・第1号              (質疑)  第 3 議第31号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 4 議第32号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 5 議第33号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 6 議第34号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 7 議第35号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 8 議第36号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 9 議第37号・土地改良事業の施行について(質疑)  第10 議第38号・県営土地改良事業に係る費用負担の同意について(質疑)  第11 議第39号・県営土地改良事業に係る費用負担の同意について(質疑)  第12 議第40号・県営土地改良事業に係る費用負担の同意について(質疑)  第13 議第41号・県営土地改良事業に係る費用負担の同意について(質疑)  第14 議第42号・県営土地改良事業に係る費用負担の同意について(質疑)  第15 議第43号・県営土地改良事業に係る費用負担の同意について(質疑)  第16 議第44号・あらたに生じた土地の確認について(質疑)  第17 議第45号・町区域の変更について(質疑)  第18 議第46号・あらたに生じた土地の確認について(質疑)  第19 議第47号・町区域の変更について(質疑)  第20 議第48号・字区域の変更について(質疑)  第21 議第49号・市道路線の認定について(質疑)  第22 議第50号・八代市の休日を定める条例の制定について(質疑)  第23 議第51号・職員の勤務時間に関する条例等の一部改正について(質疑)  第24 議第52号・八代市議会議員の報酬等に関する条例の一部改正について(質      疑)  第25 議第53号・八代市報酬及び費用弁償条例の一部改正について(質疑)  第26 議第54号・八代市長等の給与に関する条例の一部改正について(質疑)  第27 議第55号・八代市職員等の旅費に関する条例等の一部改正について(質疑)  第28 議第56号・八代市建築協定条例の制定について(質疑)  第29 議第57号・八代市下水道条例の一部改正について(質疑)  第30 議第58号・八代市教育委員会委員の報酬及び費用弁償条例の一部改正につ      いて(質疑)  第31 議第59号・八代市教育委員会の教育長の給与等に関する条例の一部改正に      ついて(質疑)  第32 議第60号・日奈久温泉イベント広場の設置及び管理に関する条例の制定に      ついて(質疑)  第33 一般質問          ──────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16  1.日程第17  1.日程第18  1.日程第19  1.日程第20  1.日程第21  1.日程第22  1.日程第23  1.日程第24  1.日程第25  1.日程第26  1.日程第27  1.日程第28  1.日程第29  1.日程第30  1.日程第31  1.日程第32  1.日程第33 一般質問 (1)加藤 忠昭君 (2)浦川 博邦君               (3)谷口 一男君 (4)井山九洲男君               (5)吉崎十四喜君          ──────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名 (1)出席議員(31人)    1番 三 渕 藤 利 君     2番 前 田   慧 君    3番 松 本 元 善 君     4番 井 上 公 一 君    5番 宮 本 安 信 君     6番 加 藤 忠 昭 君    7番 小 薗 純 一 君     8番 田 方 初 美 君    9番 西 村   龍 君    10番 松 浦 輝 雄 君   11番 中 村 和 美 君    12番 小 島 吉 生 君   13番 石 本 義 雄 君    14番 徳 田 義 雄 君   15番 友 田 昭 一 君    16番 吉 崎 十四喜 君   17番 犬 置 萬太郎 君    18番 松 永 久 彦 君   19番 谷 口 一 男 君    20番 増 田 文 雄 君   21番 井 山 九洲男 君    22番 田 中 靖 二 君   23番 土 田 重 人 君    24番 中 村 義 一 君   25番 中 村   保 君    26番 岡 川 忠 臣 君   28番 福 田 富 雄 君    29番 増 田 行 夫 君   30番 的 野 司 郎 君    31番 浦 川 博 邦 君   32番 前 田 秀 康 君 (2)欠席議員(1人)   27番 沖 田 忠 勝 君          ────────────────────
    ・説明のために出席した者の職氏名 (1)長                (2)収入役  市     長  沖 田 嘉 典 君   収  入  役  萩 本 静 夫 君   市長公室長   上 村 正 勝 君  (3)教育委員会    秘書課長   赤 星 良 輝 君   委     員  坂 崎 文 子 君   企画開発部長  福 島  一 君    教  育  長   渡    速 君   総務部長    山 本 茂 利 君    教育次長    西 永 和 夫 君    財政課長   緒 方 一 博 君    庶務課長    若 松  聡 君   市民部長    吉 村 憲 之 君  (4)農業委員会   商工観光部長  小 嶋 日出章君   会     長  北 岡 清 雄 君   農林水産部長  福 田 昭 夫 君  (5)選挙管理委員会   建設部長    森 田  仁 君    事務局長    大 原 友 春 君   建設部付技術吏員         (6)監査委員           中 島 義 勝 君   委     員  百 崎 素 明 君   福祉事務所長  内 藤  司 君          ──────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名   事 務 局 長  蓑 田 美 昭 君   次     長  松 本 文 雄 君   参     事  田 中 昭 則 君   主     査  中 野  久 君   主     査  松 山 俊 哉 君   主     任  穂 田 一 行 君   主     事  桑 崎 雅 介 君          ────────────────────              (午前10時03分 開議) ○議長(松浦輝雄君) これより本日の会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜33 ○議長(松浦輝雄君) 日程第1から日程第32まで、すなわち議第29号から同第60号までの議案32件を一括議題とし、これより本32件に対する質疑、並びに日程第33・一般質問を行います。  通告に従い順次発言を許します。  加藤忠昭君。(「頑張れよ」と呼ぶ者あり)              (加藤忠昭君 登壇) ◆加藤忠昭君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)自由民主党市民会議の加藤でございます。  今回は、私、野党議員として質問席に立つことになりました。およそ3カ月前には想像もしていなかったことでございます。私、かつて与党議員席から野党の先輩諸君の質問を聞いておりまして、内心大変にくたらしく、くどらしく質問をやっておられました。私も今回は野党議員でございますので、多少くどらしく、にくたらしくやりたいと思います。(「しっかりやれ」と呼ぶ者あり)どうかひとつあしからず御了承のほどをお願いいたしたいと思います。  なお、質問につきましては、市長みずから簡潔にして明快にお答えをいただきたいと思います。あらかじめ提出いたしました質問通告の順に従い質問をいたします。  先ごろ行われました市長選挙において、政策を主体とした政策的な印刷物、ビラ、相手を誹膀中傷する怪文書、相当数の印刷物がばらまかれましたその中の一部に、「八代市政施策大綱」、下に「豊かな市民生活の創造を目指して」というサブタイトルつきの印刷物がございます。この大綱こそが、沖田市長が市長選にかつて立候補されたたびごとに市民に訴えてこられた人口倍増論の中身でございます。  この記事の最後を読んでみますと、「この八代市政施策大綱は、こうした願いを込めて作成したものであります」と結んでありますが、公約というものは願いであってはならないものであります。市民は、この大綱を読み、沖田氏を市長に選べば、八代市は人口20万の都市になるんだなあと。それならば、ひとつ沖田候補に市長になっていただいて、20万都市にしていただく、その願望で選んだものというふうに思うわけでございます。  いまや当選されて実際市長になられたわけですから、その中身について具体的に質問をいたしますので、初めに申し上げたように、簡潔にひとつお答えをいただきたいと思います。  質問の第1点でありますが、普通、都市の人口というのは、その都市圏並びに商圏を含む昼間人口というのは入れないのが普通でありますが、この大綱の中に、昼間人口5万人を含む想定人口20万とされたその理由についてお伺いをいたします。  特に、その中で昼間人口の5万人、通勤者数2万5000、通学者数8000、計3万3000。ゴルフ、観光漁業、日奈久、こういうものに吸引します1万7000、合わせて5万と。この昼間人口を入れて20万の人口を想定しておられるわけでございますが、以上の5万人の数字の根拠に対してお聞かせ願いたいと思います。  質問の第2点でございますが、自然増で12万と想定されておられるわけですが、この自然増というのは、死亡率と出生率の差でありまして、これをどのように計算されて12万と。差が1万1000なんぼかあるわけですけれども、その根拠。  それからまた、町村合併を入れておられるわけですが、特に千丁町、坂本村、名前を挙げて書いておられる。このことについては、いつの時点でだれとどういうふうに話し合って活字にされたのか。このことは、相手があるだけに大変重要なことでございます。このことについても具体的にひとつお答えを願いたいと。  それから、質問の第3点でありますが、市長の考えの中に、よく埋め立てという言葉が出てまいります。ここでも埋立干拓農地地区農業就業者数1000名と書いておられますが、この計画の中身についても詳しくお答えを願いたいと思います。  以上、施策大綱については3点でありますが、関連する質問については発言者席より行います。  次に、質問通告の第2点目でありますが、先月の初旬から天声会と書かれた大型バス3台が、市役所を中心にして非常に低速運転で、拡声機のボリュームをいっぱい上げて街頭宣伝を始めました。沖田市長を非難していることはわかりましたが、その中身のほどがわからず、一方、市民の間ではうわさとして、木村前市長がやらせているのではないか、また私ども自民党八代支部が頼んだのではないかと、いろいろと取りさたをされ、木村前市長も大変な迷惑、我が党支部にとってもとんでもない迷惑な話であります。  その後、いろいろ手を尽くし、調べてみた結果、政治結社天声塾という団体から、4月の28日までに返答をしなさいという抗議通告状が、沖田市長あてに出されていたことが判明いたしたわけでございます。その内容は、さきの市長選挙中に出された木村市政の中傷記事を載せた怪文書の製作費用の一部の支払いが、トラブルの原因ということもはっきりしたわけであります。その間、毎日定期便のように1カ月に及んで街宣が繰り返され、付近の学校、病院からも苦情が相次ぎ、本6月定例議会にも市民の方から、議会も何らかの方策を考えてほしい旨の陳情書が提出されております。  その折も折、党員、党友への皆様へということで、自民党総支部支部長名で5月の29日に文書が出されております。全文は省略いたしますが、「市長選挙に破れた無念さゆえの腹いせとは申せ」という文言が入っております。市長選に破れたと言えば、個人的には木村前市長を指し、支援したグループというと我々自由民主党八代市支部であります。その両方とも今回の街頭宣伝には全く無関係でございます。とんでもないぬれぎぬだと言えると思います。この際、この件につきましても、はっきりさせたいと思います。  そこで、市長にお尋ねいたしますが、この天声塾から出された抗議文はお読みになったのかどうか。4月28日までにという日限を切ったこの抗議文に対して、返答がなかったから街頭宣伝が始まったように受けとられるわけでありますが、その点どうなのか。今日ではようやく下火になったようでありますが、その仲介の労をとられたのかどうか。また、今後あのような行為が繰り返されるのかどうか、その見通しについて御見解をお伺いしたいと思います。  この件につきましても再質問は発言者席から行います。どうぞよろしくお願いをいたします。 ○議長(松浦輝雄君) 市長、答弁をされる場合は手を挙げてください。  市長。              (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) おはようございます。ただいまの加藤議員さんの質問にお答え申し上げます。  まず、第1に御質問になりました、私が選挙中に掲げました人口倍増論のことでございますが、おっしゃいますとおり、私は八代の人口をふやすという政策、その人口をふやすことによって八代を活性化するという人口倍増論を八代市民の皆さんが、僅少差ではありますけれども評価していただいたと。その結果、当選させていただいたと、そのようにいずれの場所でも申し上げております。  私の人口倍増論というのは、既に昭和58年に第1回目の選挙をいたしましたときに、人口のふえない、現在はいわゆる一極集中型の、都会集中型のいまの都市構造があるので、その問題をいわゆる多極分散型の都市づくりという、その国の施策を実行したい、そうするべきであると、こう考えまして、しかも八代は九州の中心であり、その政策を実現するにふさわしい全くの立地条件があるとこう考えまして、とにかく八代の人口をふやすんだという、そのような希望のもとに58年度から今日まで同じ議論を繰り返してまいりました。  私が述べましたこの政策論というのは、言うならばまちづくりというのは、土地をつくることなんだと、そして、人をつくることなんだという、私の持論であります。百年サイクルで回ってくる八代の干拓の歴史があります。既に先人は、少なくとも八代の1万5000ヘクタールという土地を干拓によってつくってきたわけであります。私たちも、私たちの時代にこの八代の干拓を計画し、実現してみたいとこういうのであります。  でありますから、私の人口倍増論基本政策基本理念というのは、八代の海の約2000ヘクタールを干拓をすると。そこに人口を張りつけるというのが私の基本理念であります。いろいろな方から夢のような話だと、大変非難をされましたけれども、しかし、この問題はどうしても取り組まなければならない大事な事業であると、私はそのように信じているわけであります。  既に御承知のように、我が八代は、工業用水や工場下水や、あるいは生活雑廃のために大変汚染されて、漁業関係も大変迷惑をしている、こういう時代に取り組むことは、この問題に取り組むことは大変意義があることだとこう思っておるわけであります。  そういうことから、加藤議員が申し上げられました、一体八代市市政政策大綱は何なのかと、人口倍増とは何なのかと、こういう質問でありますが、言うまでもなく私は公約として掲げたわけでありまして、現実に市長の職をとらなければ、私が提唱したものは漫画に過ぎないという批判を受けるわけであります。幸い3度目でありましたけれども市長の座に当選いたしましたから、これがいわゆる漫画でなく、実際に実行できるそのチャンスを得たとこう思っております。  でありますから、すぐにでも着手するというのが本来の姿勢でありますけれども、どなたか一般市民の方で申されました、沖田が市長になったから、もうすぐ20万人の人口になっとたいと、そのような嘲笑的な意見もあります。しかし、この人口倍増論というのは、いわゆる言葉でありまして、倍という言葉が出ましたから、それは八代の人口が10万であるから20万と、こういうふうな観念的なものになるわけであります。  だから、倍増論は八代の人口が10万であるから20万と、そのような短絡的なものでなくて、やはり将来人口が幾らになるのか。私は施政方針でも申し上げました、21世紀に向かって、あるいは50年先の八代に向かってこれを考えるときに、そのまちづくり、それは2000ヘクタールの干拓であるとこのように申し上げたわけでありますが、一体2000ヘクタールの干拓ができたときに、我が八代の人口はどれくらいになるのかということは、これから検討されていくべき性質のものであります。  人口倍増の20万という言葉も、言うなれば現在の人口を20万増にも、30万増にも、あるいは40万増にもしようと、こういう意味であります。熊本の人口が60万、第2の都市であります我が八代は、わずか10万にしか過ぎないと、全くのアンバランスであります。このバランスを、少なくとも2・30万規模の中核都市、熊本県の第2の都市として、そのような夢を持って基本構想をいまからつくっていこうというのであります。私の言う人口倍増論は、あくまでもこの席におきましては基本構想の段階を出ないのであります。  20万人口の将来人口につきまして内訳をいたしましたけれども、御質問のように昼間人口とか、あるいは千丁、坂本の同意とか、いろいろ御質問の点がありましたけれども、それはあくまでも他人の土地に都市計画をするようなもので、工業団地を、地域を他人の土地の上に計画をすると、そういうような発想の程度のものでありまして、まだ何も具体的に対応してあるものではありません。あくまでも構想の段階であるということを申し上げておきます。  計画の中身につきましては、これから一つ一つ丹念に申し上げていきたいと思いますけれども、いま私がやるべきことは、その人口倍増論基本構想して成文化し、そしてそれを実行の段階に持っていく、大変な時間がかかるということを申し上げました。  そこで、私は冒頭に、八代の市が策定しております現在の八代市新総合計画第2次基本計画、これを着実に継承して実行すると。そうした実行している中で、私の提唱する人口倍増基本構想を策定すると、このように申し上げているものであります。簡単に、また後でいろいろの質問が出ると思いますから、概念的な人口倍増論に、あるいは20万人口のいわゆる抽象論につきましてのお答えをいたしましたけれども、私のこの政策は、私の現有のこの八代市新総合計画と、私の主張する人口倍増政策との間には、一体整合性があるのかというのが大変市民の皆さんの疑問点になっております。  私はこの疑問点の説明については、例え話で申し上げております。現有の、現在の総合計画というのは、言うならば旧家屋の増改築計画であり、私の政策は旧家屋との調和を図りながら、別に新築家屋の建設を、壮大なですね、壮大な新築家屋の建築であると、このように例えて申し上げております。旧家屋との調和を保ちながら新築家屋を建設するのでありますから、旧家屋にお住まいの住民の皆さんとの話し合いが十分に合意されなければなりませんし、市民の皆さんとの建設的なコンセンサスが得られないことには、私の人口倍増政策は単に絵に書いたもちに過ぎないのであります。次に、街頭宣伝に対する市長の対応につきまして、加藤議員さんから御質問がありましたから申し上げますけれども、これは5月の8日ごろから始まった街頭宣伝活動であります。で、市民の皆さんに、特にこの周辺の事務所、学校、病院、周辺住民の皆さんに大変御迷惑をかけまして、まことに申しわけなく、八代市長として深くおわびを申し上げる次第であります。  議員さんの質問でありますので、一応はお答えいたしますけれども、事が刑事問題でもありますし、それに大事なことには、まだ相手がいらっしゃることでありますから、このような公式の本席では、差しさわりない範囲内でお答えすることをお許しいただきたいと思います。  いろいろ先ほど、ある程度具体的にお話がありましたけれども、詳しいことは、できましたら別の機会に譲らしていただくものといたしまして、こういう問題はもちろん私の名前が出ておりますし、また反面では、前任の木村市長にも大変迷惑をかけていると、大変な中傷の電話がかかっておると、こういうことでございました。  まことに申しわけないことだとは思いますけれども、しかし私にいたしましても、あるいは前任の木村市長にいたしましても、このような街頭宣伝等に関係があろうはずがありません。私と木村市長の以外のところでそれが発生したかどうかは、私の知る由でありません。私は、私自身も本件事件には、個人的にも一切関係がありませんので申し添えておきます。  ただ、街頭宣伝活動のこの横暴さというのは、御承知のとおり全く初めてのことでありますけれども、目に余るものがあります。市民の皆さんには大変な被害を与えている状況であります。最近では、市民団体から署名添付の上で、この宣伝行為に対して善処方の申し出があります。私は、市長の名をもって警察に対して被害届も出し、また警察に対してその善処方の要望書も提出しているところでございます。  議員さんには、言いたいこと、あるいは聞きたいことなどいろいろあると思いますが、事が事でありますだけに、私の発言内容がまたまた紛争の継続になっても困りますし、またこのような公式の場での回答は、この程度で御勘弁をお願いいたしたいと思います。どうぞよろしく。 ◆加藤忠昭君 この市政施策大綱、これは立候補のたびごとに叫んでこられた政策の大きな柱でございます。これが単なる絵に書いたもちという答弁では、私は納得しかねるわけでございます。  質問も、初めに倍増論という20万を挙げて、その20万に合わせるにはどうすればいいかという、項目ごとに人数を当てはめられたんではないかということをお伺いしているわけでございます。  例えば、この昼間人口を入れた理由については御説明がございませんでしたが、普通、行政が言う人口というのは、定住人口を人口というわけでございます。昼間人口の中に通勤者数2万5000、通学者数8000、ゴルフ場1000人、観光漁業500、日奈久地区について1万5500、計5万と書かれておるわけでございますが、本当にこのような昼間人口というものが見込まれるのかどうか、この点についてひとつ御見解を再度お伺いをいたしたいと思います。  自席から結構です。 ◎市長(沖田嘉典君) ただいま前段の、お答えいたします。  ただいま前段の20万が先にあって、それを理屈つけたじゃないのかという、その質問に対しましては、一応それは正解だとこういうふうに答えておきたいと思うんです。20万という人口の想定というのは、いまの過疎時代から非常に難しい想定でありまして、もう少し専門的な突っ込みをしないとこれはこういう答えは出ないと。  だから、その20万人口そのものを、非常にいまのこの段階で分析いたしましても大変困難で、一応私たちが専門家を入れまして、この過疎時代に人口倍増という理屈がです、成り立つのかという発想の中で、いわゆる20万を想定して逆算したと、こういうふうにとらえていただいて結構だと思うんです。でありますから、私は加藤議員さんの質問は全く当を得ているとこう思います。  ただ、日奈久人口が1万5000何ぼになるかというような想定についてのお話がありましたけれども、いま私が検討しております、例えばゴルフ場問題にいたしましても、遊園地問題にいたしましても、そういう問題を仮に日奈久に持ってきた場合にどうなるかというと、いまの三井グリーンランドというんですか、あすこは年間に150万人の観光客があるわけです。  大分に湯布院というところがありますけれども、そこは遊園地とゴルフ場と、そうした観光施設がセットになっておりますが、そこも何と年間180万人のですね、観光客があるわけです、遊園地に遊びにくるのがいると。この間、市長会がありまして佐賀にまいりましたが、あすこの吉野ケ里が発見されまして、自来いろいろの催しをやる中で、もう既に200万人の客が来るということであります。  ですから、私はそういう想定の中で、いまの渋い面だけを申し上げておきましたので、後ほどまた詳しくはそのことは申し上げたいとこう思います。それから、それだけだったかな。(加藤忠昭君「はい、結構です」と呼ぶ) ◆加藤忠昭君 すべて実態のない抽象論では、このような本会議の答弁にはならぬわけでございます。(「そうだ」と呼ぶ者あり)  今日、地方自治体の長になる一つの要素、期待として、オピニオンリーダーという言葉が使われております。いわゆる世論の喚起者でございます。この世論の喚起者というのは、リーダーは市民の中に埋没して、市民と一緒に走ったんではリーダーの資格はないわけでございます。  それとまた、非常に高邁な考え方ではありましょうが、余りにも走り過ぎて後ろを向いて見たら、市民はだれもついてこないということでは、またこのリーダーの資格はないわけでございます。常に具体的な数字を挙げながら、3歩か5歩先を走りながら引っ張っていくと、このことが求められておるわけでございますが、ただいまの答弁には、非常に具体性に欠けておるというより以外にないと私は思うのでございます。  それから、坂本村、千丁町の合併、これはまだ具体的には話はしていないと、これは私の願望であるというふうにお答えになったわけでございますが、これとても、坂本村には坂本村の自主性があるわけでございます。もちろん千丁町にもそうでございます。それを勝手に市長が合併と、人数まで挙げておられるわけですが、今後この点については話し合いを進められていく、どのような形で進められていくのか、その辺の御計画についてもお聞かせ願いたいと。 ◎市長(沖田嘉典君) 先ほど申し上げましたように、都市計画というのは、事前に地権者の同意を得て都市計画をつくるものでなくて、土地利用につきましても、計画が先行するというのがこれは一般常識であります。  坂本あるいは千丁、それは先ほど申し上げましたように、都市計画の一環として掲げられたものでありますので、現時点でコンセンサスがあったかどうか、そういうことは一切ありませんので、ひとつ基本構想の段階だと認識していただきたいと思います。 ◆加藤忠昭君 いま、もうちょっと市長としては責任ある答弁が欲しいわけでございますが、話を進めまして、この干拓でございますが、これは1回目に立候補された折に、当時八代の基本構想計画の中で人口12万と。その12万人論に対して、今日12万というのは少しみみっちいじゃないかという当時の野党議員から質問がありまして、それに対して故岩尾市長の方から、人口をふやすということが即住みよさにはつながらないんだと。  そんときにぶかぶかどんどんという言葉を、鬼の首を取ったように宣伝をしながら批判をされたことをきのうのように思い出すわけでございますが、この昼間人口の5万、いまのお話では一つの希望であると。将来50年に向かっての話であるとおっしゃるわけですが、今日のように技術革新が進んで、非常にスピードが早く開発が進んでいく社会情勢の中で、10年計画でも長過ぎるというのに、50年先だとおっしゃれば、それは一般には話は通じないと。  特に、今回補正予算の中で、国土利用計画の計画策定の予算を300万上程しておられるわけでございますが、今後この八代の地域をどのように土地の利用をしていくのか、これは13万5000での土地利用と20万での土地利用というのは随分変わってくるわけでございまして、またこの昼間人口を引きますと15万。昼間人口のために、例えば病院、幼稚園、小学校、福祉施設、そういうものは要らないわけでございまして、この策定をします段階でも、まず人口というのは、きちっと絞らなければこの土地利用計画というのは成り立たないわけです。  そして、この300万も補正予算の中に入っておりますので、この300万は、こういう計画では認められませんよということで議会が否決をするということになりますと、この予算全体を否決しなきゃならぬということになりますので、市長はその点もう少し地についたひとつお話をしていただきたいと。  今度の策定の費用300万については、人口をどのくらいにお絞りになるのか、その点をひとつお聞かせ願いたいと。 ◎市長(沖田嘉典君) 加藤議員さんから、私の持論であります人口倍増論の質問でありましたので、さきのように答えましたけれども、ただいまの300万の問題につきましては、既に61年度にこの、86年、岩尾さんがつくられました1次計画、それからいま八代市新総合計画第2次基本計画というものをこの事務局サイドで精力的にやっております。そのいまの、前任の市長から継承しましたそれを忠実に実行していこうと、こういう中でのそれを計画、そのためのいろいろの調査、そういうことであると、そのための300万であると。  私の言う人口倍増論のための予算その他は、まだその段階でありませんので、ついておりません。で、もしその300万について、具体的にどのようなことであるかということであれば、担当で説明させますけれども。よろしくどうぞ。 ◆加藤忠昭君 いろいろお尋ねをいたしたいことはたくさんございます。  この干拓につきましても、いま進めております日奈久地先の埋め立て、この1ヘクタール当たりの事業費というのは約1億円で計算してあるわけでございますが、この人口倍増論の中にうたってあります専業農家1000名ということでありますと、1世帯当たり4人といたしましても250世帯。今日の農家経営からいきましても1.9へクタールをこれに掛けてみます。  そうしますと、始めてから使えるようになるまで、畑として、田んぼとして使えるようになるまでを金利計算もいたしますと、960億円という巨額な費用を要するわけでございます。そういう費用をどのように捻出をされるのか。  今日、国の減反政策によって、八代市では36%の減反を進めておるわけでございますが、果たしてこういう施策の中で国の許可があるのか、補助がつくのか、大変難しい問題があると思います。  そういうことも含めて、まあ後の質問者の方からも出ると思いますので、時間の都合、このあたりでこの項についてはやめたいと思いますが、第2点目の街頭宣伝の件、私には全く無関係だと、確かにそうだと思いますよ。  ですが、あの怪文書というのは、あなたの陣営から出されたということははっきりしておるし、また、あなたの選挙を有利にするための宣伝用でもあったと思います。直接には関係ないでしょうけれども、間接的には私は無縁ではないというふうに思います。これは非常に、こういう場所が場所だけに、市長自身もお答えにくいようでございますので、これ以上追及はいたしませんけれども、大変な市民が迷惑をかけられておりますので、どうかひとつ積極的に仲介の労をとっていただきたいと希望をいたします。よろしゅうございましょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)このことを確認いたしましてこの項についての質問を終わりたいと思いますが、今後はひとつ議会においての答弁は、も少し具体性のある、実現可能な範囲でのお話をぜひお聞かせをいただきたいと、強く希望をいたしまして私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)          ──────────────────── ○議長(松浦輝雄君) 浦川博邦君。
                 (浦川博邦君 登壇) ◆浦川博邦君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)公明党の浦川でございます。  初めに、このたび市民の信託を受けて当選なされました沖田新市長に対しては、お祝いを申し上げますとともに、今後に期待をいたすものでございます。質問通告に従い順次質問を行います。  第1項目、市長の施政方針について。  いま加藤議員さんから、るる人口倍増ということについて質問がございました。同じような内容、重なる点もございますが、その点お断りしておきたいと思います。  市長は、当選後の記者会見で、私は活性化対策をやるために市長になったと。現在の事業である10大プロジェクトを初め、都市基盤整備は継承していく、その上で人口のふえるまちづくりを目指すと。11万人を20万人にふやす構想であるけれども、本当は30万人にと言いたい。それには隣接の千丁町、坂本村の合併が基本であると、広域の都市開発を進めたいと申されました。また、もしそれができなければ、それに反対されたら市長をやっている意味がないと、私は仕事をやると、そういう話が新聞で発表されております。  いま加藤議員さんからございましたように、まさに四角い石に丸い石を重ねて石垣をつくるような思いで、ガラガラと崩れる市民との調和と申しますか、住民の意識との非常なギャップが、いまの人口倍増論含めましてあるのが現実ではなかろうかと思います。  総合計画で策定いたしました八代市の平成12年、2000年までの13万5000人でございますけれども、これは背伸びに背伸びをして、二重の政策努力を加えて13万5000人を設定いたしました。5年たちましたけれども、実際はプラス2万5000の目標が、15年間で13万5000人の目標が、5年間たちました現在、現実は700人しかふえていないのが現状でございます。  そういう現実を踏まえまして沖田市長に御答弁いただきたいわけでございますが、八代海の2000ヘクタールを干拓して、20万、30万という人口の構想があるわけでございますけれども、現実にできるのかという問題がございます。  そこで、お尋ねいたしますけれども、八代市における適正な人口をどのように考えていられるかをまず1点お伺いいたします。  それから2番目に、現総合計画の見直しの点でございますが、市長は、私の言う人口倍増論とは、八代市の将来人口を20万人と想定したまちづくり政策であると言われております。20万人目標達成のためには相当なる政策努力が必要であります。農業、工業、商業、観光等の産業の振興、それに生活基盤の整備など、それなりの条件整備が必要であります。いま申されました八代海の干拓ということがそうでございましょうが、まさにハード重視の政策ではなかろうかと思います。  いま私たちを取り巻く社会環境の変化に伴い、先日、政府は地域づくりの動向を発表しております。それによりますれば、各自治体の重点施策は、トップであった産業振興にかわって高齢化対策等が浮上しております。産業振興が後退し、経済志向から生活志向へ、産業活性化よりも住みやすさを求める傾向へと転換が見えます。市長の考える20万人想定の政策は、急激な産業経済の振興、ハードの政策にならざるを得ないと思いますが、住みやすさを求める住民の傾向に逆行するのではなかろうかと、そういう憂いをいたします。  まちづくり基本政策、基本の方向性となりますので、そういう住民の意識の変化に対しどのように考えていられるかを市長に御答弁いただきたいと思います。  次に、5年ごとに見直されております基本計画、発表の段階に至っておるわけでございますが、従来の13万5000人設定された計画でございますので、大幅な計画変更が必要であろうかと思いますが、どのように考えていられましょうか。  同じく13万5000人を設定している理念としての基本構想がございます。13万5000から20万人想定ということでございますので、基本構想まで踏み込まねばならぬと考えますが、御所見をお聞かせいただきたいと思います。  最後になりますが、市長は3大プロジェクトを公約されました。いわゆる日奈久・二見地域、西部地域、東部地域の3本の地域開発でございます。まさに壮大なるものであり、その点、期待大でございます。その中で、短期、中期、長期に分けまして、まず短期はどこから入っていかれるかをお聞かせいただきたいと思います。  なお、市長の所信表明の中で、私の判断で賛成しかねる政策があれば見直すこともあるというふうに言われておりますが、例えば球磨川駅跡地の計画に対し、いかように判断されていられるか。また、他に現計画の中で見直すと判断されておられるのがあればお伺いいたしたいと思います。  第2項目の日奈久地域活性化対策について。  微増である八代市の人口の中で、御承知のとおり日奈久町の特徴は人口激変と高齢化であります。聞くところによれば、合併当時の35年前の30年、8000人おりました。今日は5000人を切って4978人、マイナス3000人でございます。沖田市長は、活性化の基本は日奈久リゾートからだと。まず日奈久温泉開発に取り組みたいとの当選後の抱負で発言されておりますが、その意欲に敬意を、期待いたしますけれども、まず1点、今回の補正予算で日奈久港改修事業として900万円が組まれております。計画によれば、来年度より日奈久港前面を新規に、新たに埋立工事が予定されております。その計画内容、現在における国、県との交渉の状況、今後の見通しをお聞かせください。  2点、23.8ヘクタールの現在の埋立地の利用計画についてお伺いします。再三本会議で取り上げてまいりましたことですし、執行部の御答弁は、社会情勢の変化を見ながらただいま検討中であると。まだ最終案には至っておりませんとなるのではなかろうかと推察いたします。いま決まっております高規格道路とインターチェンジの、決まっているのは高規格道路とインターチェンジのみと思いますが、残地面積は幾らになるのか。また、その残地は財政的な理由で民間にそのまま処分する以外には道はないのではなかろうかと思いますが、売り込みの時期、売り込みの方向、概略の売り込みの価格を検討されているかをお尋ねいたします。  申すまでもなく、本年内完成、3年前後の沈下促進を待って上物に入るということでございますし、まだ全体事業費が決定したわけでございませんから不明な点があると思いますが、少なくとも6カ月後の本年12月末には、すべての工事が終了するという現埋立地の利用計画に対し、時期が早いとは申せないと思います。  3点目に、3年前にコンサルタントに委託して、日奈久地域観光開発基本計画ができました。温泉街の整備として日奈久の顔づくりは言われております。中心軸として、海と温泉神社を結ぶ線、その道路上には、御承知のとおり土産物品店、温泉センター等がございますが、本年まず整備可能であった温泉センターから温泉神社に至る散策道とイベント広場が完成いたしました。  しかしながら、散策のメーンとなるセンターから海岸に至る通りは、昔ながらの狭小な道路でございます。道路拡幅に伴う地権者の協力もとり得る状況になっておりますし、早急にネックの部分を解消し、早い時期での道路拡幅ができることを期待しておりますが、現状と見通しをお聞かせください。  最後に、過去5年間の日奈久における観光入り込み客数、宿泊と日帰り、補正で組まれている370万円の日奈久温泉源調査費の内容についてお聞かせください。  3項目、固定資産税の明細書通知について。  御承知のとおり、東京23区を売るとアメリカ全土が買えるという異常な土地高騰の中で、土地税制の見直しが検討されております。あなたの固定資産税はこれこれの税額ですと通知を受けます。納税者はその額の大きさを嘆く人がいたとしても、まずその納税額が間違っていると確信し、その根拠について異議申し立てする人は少なかろうと思います。  まして、我々市民にとって、その税額が高いのか安いのかを判断する材料も情報もございません。19万筆3万人と言われる納税者と聞いておりますが、役所を信ずる以外にないのが現状でございます。  そこで、課税台帳縦覧制度の縦覧人数、異議申し立て請求の人数、その結果等をまずお聞かせください。  次に、課税の根拠となる評価額、本人以外は事実上非公開となっており、こうした税の不透明感が日米構造協議でも指摘されております。政府は、税に対する不透明感を解消するために、3年に1度の評価替えの年である来年より評価額路線価の公表を各自治体に義務づける方針のようでございます。  現在、土地家屋、償却資産の課税標準額と税額のみを一方的に通知する形になっておりますが、課税資産の内訳明細書を評価替えの年に添付して発行すべきであると思いますけれども、行政のお考えをお尋ねしたいと思います。課税ミス防止のためにも、納税者サービスの本来の姿にかえれば、課税対象を明示することは当然ではなかろうかと思うわけでございます。  3点目に、よく言われますわけでございますが、ほぼ同じ条件のお隣よりもうちが高いと。八代市は他市よりも固定資産税が高いのではないかという、住民不信が根強くございます。評価額の算定の仕方は複雑な組み合わせのようでございますが、市民には課税の根拠が大層わかりにくうございます。このような声に対し、明快なる答弁、反論をいただきたいと思います。  以上で終わりますが、再質問は自席より行います。              (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) ただいまの浦川議員さんの質問にお答えします。  私の政策として掲げました人口倍増論、その人口倍増論によって当選したが、それができなかったら市長としてどうなんだと、こういう、新聞にも書いてあったということでの御質問でありますが、いまのところ人口倍増論に評価していただいたのはわずかの差であると、僅少差であると、そのような認識を持っております。  先ほども申し上げましたように、市民の皆さんの中には、人口はもうふえないんだと。こういう過疎時代であるからふえないんであると。むしろふえなくてもよいから、ふえないなりに住みよいまちづくりをすればよいと、こういう意見が数多くあると思います。  私は、その文化的な現状維持論が、いまの市政で検討されている新総合計画は、私は現状維持論というふうに位置づけてまいりましたけれども、これは根強く皆さんの中に御認識があることは十分知っております。そのような意味から、人口倍増論の都市計画の見直しというのは、極めて慎重でなければならないと。施政方針でも申し上げましたが、拙速は許されないんだと、こういうことであります。  八代のいままでの歴史を変えるような、八代の流れを変えるような壮大な一大事業でありますから、これは言うならば八代の最重要事項であります。少なくとも過半数の支持でなく、市民3分の2のコンセンサスは必要ではないでしょうか。そのような大事な一大目標であります。私はそのような意味から、この提唱しました人口倍増論の政策を、市民の皆さんに御理解をいただくように死力を尽くしていきたいと、そのように考えております。必ずできるものだと信じて動いていきたいと思います。  八代海の2000ヘクタールが現実にできるのかと。いまは農林水産省もどこも、田んぼができることは反対じゃないかと、こういう議論がいまありましたけれども、なるほどそうだと思いますけれども、しかし、日本の場合にこのような国づくり、土地づくりができる場所というのはわずかなものでありまして、やはり百年サイクルで回ってくるこの八代の土地づくりをしないということは、これは国策に反するものであるとこのように思っておる次第でございます。  一体、適正な人口はどれだけかとこういう御質問でありますが、先ほど申し上げましたように、その瞬間が適正という言い方もありますけれども、私は人口13万5000という想定は、前任の岩尾市長が衆知を集めて選定されたものでありますから、それはそれなりに高く評価をしておりますけれども、しかし人口をふやさないことには八代の活性化はありませんから、一体適正な人口というのはどれだけかと言いますと、それを3段階に分けまして先ほど申し上げました。中・長期、それから短期というように申し上げたわけであります。  長期の場合は、少なくとも八代の2000ヘクタールの干拓をする、それの人口想定というのが自然出てくるわけであります。次に、中期に想定しました、私が申し上げました3大プロジェクトを完成したときに、一体それはどれだけの人口になるかということも一つの想定になります。もちろん、なるかならないかという議論が、基本的な初歩の理論がありますけれども、それはなるという前提の中での話であります。  そこで、短期の計画でありますところの、いわゆる日奈久のプロジェクトであるとか、二見・日奈久のプロジェクトであるとか、あるいはいまの蛇籠周辺の見直しであるとか、あるいはいまのレインボープロジェクトと言いますか、そういうものが完成していくときに、その人口がどれくらいになっていくのかという問題につきましては、もちろん先ほど加藤議員さんの質問に答えましたように、それは20万という答えが先にあって、そこの経過を出したと、こう申し上げましたけれども、やはりその問題につきましても、これから積極的に市職の皆さんと、あるいは市会の皆さんにも、議員さんの皆さんにもよくお話をし、検討して、その適正人口は、私の言う人口倍増論に対する適正人ロはどうかということは、これからまた深く研究して発表をしたいとこう思います。何しろまだ市長になりまして、市長職を引き受けましてから二月にもなっておりませんし、大変自分なりに勉強はいたしておりますけれども、それで具体的に数字データが出てまいりましたら、矢継ぎ早に皆さんに御了解をいただきたいとこう思います。  人口倍増というそういう論は、時代に逆行するではないかとこのような質問もあります。なるほど、それは先ほど申し上げました、八代を住みよい文化的なまちにとどめておくという想定の中からしますと、私の論はまさに逆行でありますけれども、しかし私たちがやり遂げなければならないことは、やはり活性化ということでありますし、活性化に向かっては、それは人口をふやす政策しかないと私はそのように信じているわけであります。  人口倍増のその政策は、現在の13万5000の想定した基本計画に構造的にまでも踏み込んでくるんじゃないかという議員さんの御質問、まさにそのとおりであります。そういう意味から、構造的に踏み込んで、八代の流れを全く変える、そういうことでありますから、私は少なくとも過半数の支持でなく、11万市民の皆さんの総意がなければ、この問題はなかなかでき上がらないんだと、こういうふうに申し上げているのであります。  それでは、そのコンセンサスがとられなかったら絵に書いたもちと、このように申し上げましたけれども、それは基本的な姿勢でありまして、事を起こすのに1割や2割の反対はありますけれども、そういうときは積極的にそれを実行していく姿勢は持っております。  次に、日奈久の問題でありますが、2番目の新総合計画の見直しにつきましては、もちろん私の判断に少し無理があるんではないかと。現在の計画が無理があるんじゃないかというときは、必ず意見を出しまして、議会にかけまして、それを皆さんに問題提起をいたしたいと、そのように思います。  もちろん一番大事なことは、非常に財政が豊かでありませんから、ただ単に投資するだけのそのような施策は余り私は賛成していないのであります。回収のできる施策というのが私の基本姿勢でありますので、その点を御了解いただきたいと思います。公園をつくったり、グラウンドをつくったり、大変大事なことでありますけれども、それだけの市の力があればそれでいいのでありますが、もっと力を蓄えて初めてそういうものが安心して建設可能になるのではないかと思います。  次に日奈久の問題、活性化対策の問題につきましては、現在約23ヘクタールでしたか、の埋め立てがいよいよ完成するという段階になっておりますが、日奈久港の改修問題、それも計画が緒につきつつあるようであります。新しいこの埋め立ての土地をどのように利用するのか、土地利用につきまして、売り込みの価格であるとか、時期であるとか、大変これから大きな課題になってくるわけでありますけれども、この問題につきましては、担当の部長に答えさせます。温泉街中心のイベント広場、そういう問題の御質問につきましても、それぞれ担当が専門にやっておりますのでお答えさせます。  それから、3番目の固定資産税の問題につきましても、私の場合は固定資産税がアンバランスではないかということは、私もたくさん聞いておりますので、そういうことも、いま先ほど申し上げましたわずか二月ぐらいでありますので、不十分でありますが、私なりに皆さんのお話を聞きながら、そういう問題が直せるものがあったら直すということを積極的に取り組んでいきたいと思います。  以上、簡単でございますけれども浦川議員さんにお答えいたします。 ◆浦川博邦君 市長に再度お尋ねいたします。  まず、人口の件でございますが、現在の13万5000人をもとに設定して現総合計画ができ上がっておるわけですけれども、当時、執行部、行政の考え方というのは、私たち人口は15万から20万人、4分の3がそういう市民の声でした。11万で結構というのは4分の1ということで、15万から20万を望む方が4分の3という当時、声だったわけでございますが、当時執行部の答弁は、人口膨張が地域エネルギーの膨張と結びつかないと。健全で一歩一歩行ったほうがいいと。肥満児成長はだめだと。健康でバランスのとれたもんじゃなからぬといかぬと。人口目標が最終目標ではないと。人口増の急激な増は、公共投資額へ財政負担がふえ、市が疲れるというか、疲弊してしまうと、そういう話もございました。  そこで、目標は質の高い、物心両面の生活を営むことなのだと、そういうふうな当時の執行部の御答弁でございました。ですので、当時の執行部の御答弁と、現在の沖田市長の考え方というものは、相当の離れがあると、考えの相違があると思います。  その点を第1点確認いたしますが、それとあわせて、そうであれば現在基本構想、15年間の基本、2000年までに至る基本構想があるわけでございますが、当然基本計画ではなく、5年ごとの基本計画ではなく、理念としてうたってある基本構想まで踏み込んでいくのが当然であろうかと思いますが、先日の開会式における市長抱負では、基本計画の見直しという程度であったようでございますので、その点を再度お伺いしたいと思います。その2点お願いします。 ◎市長(沖田嘉典君) ただいま人口がふえる政策というのは肥満児政策であると、このように申されましたけれども、先ほど申し上げました、やはり現状を維持していくのが一番いいんだという、そういうような批判、現状維持論は今後根強くありますし、私の言う人口倍増とは全く根底から違いますから、それを2つをどのように競合していくかという問題、整合していくかという問題は非常に大きな課題であります。  人口がふえればまちがよくなると、簡単にはそうは言えませんわけですけれども、あくまでも人口、ここでニュアンスを、ちょっと別な見方をしますと、人口をふやすのが目的でなくて、やはり八代の活性化をですね、いわゆるプロジェクトをいろいろ組みながら、まちづくりをしながら活性化していく上に自然に人口はふえると、こういう、人口20万にするために政策をするんでなくて、活性化政策をすることによって人口は20万あるいは30万にふえてくるんだと、このようにとらえていただかないと非常に無理があるわけでして、整合性につきましてもですね、活性化政策を、盛んに前任者の皆さんは活性化、活性化ということは言ってらっしゃいますから、活性化ということは、言うならば生活環境がよくなって、経済的に豊かになるということでありますので、そのためにはそういう政策を打っていくと。そのために自然とこれは人口はふえると、そういう意味でのですね。  だから、とらえ方としては大変異質のように見えますけれども、十分な整合性はあると、このように思っておるわけでございます。  それと、その基本構想ですね、実際には矢継ぎ早に私はこういうことを皆さんに提案をしたいんですけども、何しろ先ほど申し上げました、まだ成り立てでありますので、そういうことを言う時期があります。実際には市職の皆さんも、そういうスタッフを組んで、果たしてそれが前進可能か不可能かという問題から含めて、全くの理念、基本構想から入っていかなきゃならない。  それはすぐにでも入りたいと思いますけれども、何しろ大変な事業でありますので、少なくとも半年や1年はじっくり検討をしてスタートを切りたいと。そのためにはやはり先ほど申し上げました、市会の皆さんあるいは市民の皆さんにその人口倍増の趣旨を徹底していかないことには、いまのような状況の中では到底基本構想を発表する段階ではないんじゃないかと、こういう感じはしております。急いで、御指示によりまして急いでやりたいとこのように思います。 ◆浦川博邦君 時間もございませんので、また後ということにしたいと思いますけれども、まちづくりというのはよく言われますように、人間集団における最高の文化活動と言われております。そういう意味で、大変重要な、一番重要なことでございますので、いろいろ市民とのコンセンサスを得ながら、論議を積み重ねながらやっていかなければならない問題と思います。  では、この点は終わりたいと思います。担当部長の方からお願いします。              (建設部長森田仁君 登壇) ◎建設部長(森田仁君) それでは2項目の日奈久地域活性化対策についての1番目の日奈久港改修と新埋立計画、3番目の日奈久温泉街中心地軸の整備についてお答えいたします。  まず、1の日奈久港改修と新埋立計画でございますが、御質問、計画内容と国・県の見通し、それから今後の見通しはどうかと御質問でございますが、まず計画の内容について御説明いたします。  日奈久港は、八代市長が管理いたします地方港湾でございます。本港の改修は、おおよそ次の4つの観点から計画するものでございます。  まず、1番目としまして、本港の一部に、干潮時に船舶の出入りができないところがあります。また、港内の静穏度がとれないと申しますか、荒天時の波浪が船舶に影響を与えるため、その改善が求められております。  2番目としまして、現有の港湾施設が老朽化しているということです。この港は明治28年に防波堤ができまして、昭和49年には一部浮き桟橋を新設しておりまして、大体港が老朽化して非常に見苦しい状態でございます。  3番目といたしまして、漁船対策及び海域を利用いたしますレジャー用の一般遊漁船対策として、港湾施設の整備拡充が必要であるということです。  4番目、以上3つの点を踏まえました上、観光漁業と温泉観光と合わせまして、港湾事業により日奈久地域の活性化に寄与することができないかということでございます。以上が日奈久港を改修する計画でございます。理由でございます。  次に、その計画内容について御説明申し上げます。まず、計画位置についてでございます。新しい港は、御承知のとおりと思いますが、現在の港より約400メートル西側の方に寄りまして、また南九州西回り自動車道寄りの西側の部分に位置します。 現在の港は埋立地となり、港としての機能を失ってしまいます。  港湾整備の施設計画は次のとおりでございます。まず、係留施設としまして水深2メートルの物揚げ場、330メートル、それから船揚げ場15メートル、浮き桟橋移設1基、護岸75メートルです。それから、外郭施設、これは外側の施設になりまして、防波堤2カ所325メートル、水域施設、これは船舶が泊ります泊地でございますが、泊地、水深2メートル、3万4000平米、それから臨港施設としまして臨港道路、幅員10メートル、延長1065メートル、その他の施設としまして、荷さば地や野積み場等の埠頭用地としまして2万2000平米、それから港湾環境整備施設として緑地を考えておりますが、3万平米でございます。以上、御説明いたしましたように、約5万2000平米の土地が造成されることになります。  次に、この事業区分について御説明いたします。本計画のほぼ中央部を南北に南九州西回り自動車道が通るわけでございます。この西回り自動車道より西側部分を、港湾改修事業とそれから港湾機能整備事業で港の整備を図るわけでございます。前者は、国の補助率が10分の4、後者は市の起債でございます。  それから、西回り自動車道より東側の部分、現在の港の部分でございます。この部分は港湾環境整備事業で、港湾利用者あるいは日奈久住民のための公園のような緑地として整備を図っていくつもりでございます。この事業は、国の補助、いわゆる用地の部分につきましては3分の1、上物、広場とか、芝生広場みたいな施設につきましては2分の1の補助がございます。この緑地部分の新埋立地を港湾環境整備事業として採択していただきますよう、国に現在要望しておるところでございます。また、この緑地の計画につきましては具体的に決めておりませんが、これにつきましては地元日奈久の方々の御意見を参考にして決めてまいりたいと考えております。  次に、事業の着工についてでございます。いままで御説明いたしましたように、港湾改修事業、港湾環境整備事業は、平成3年から平成7年の第8次港湾整備5カ年計画に入れていただくよう国に予算要求をしております。これに対し、県の当局の積極的な御指導もいただいておりますので、事業の採択は可能であると考えております。これらの要求が認可されますと、平成3年度から着工する計画でございます。平成3年度は大体調査、一部防波堤工事になろうかと思います。それからこれらの事業計画に当たりましては、関係漁協との交渉がございます。  次に、漁協と補償問題についてでございますが、当然この日奈久港の改修によりまして火共第3号という共同漁業権がございまして、その部分が消滅いたします。これの補償問題について、今後日奈久漁協さんとは交渉していくわけでございますが、現在まで同漁協さんとは、平成元年9月から計3回にかけて計画案等の説明をしております。また、港の最終案については説明しておりませんので、補償問題についての具体的な話し合いには至っておりません。市といたしましては、漁協さんにぜひとも協力していただきますよう最善の努力をしていくつもりでございます。  次に、3番目の温泉街中心軸の整備についてでございます。日奈久温泉地域観光開発計画によりますと、まちの中心部、温泉センターより日奈久港までの現況、幅員3.5から4.6メーターございます。延長170メートルを幅7メートルに拡幅し、温泉街の雰囲気にマッチした石畳等を施した中心街通りの計画が提案されております。平成元年度は、御承知のように日奈久温泉神社イベント広場整備により、神社から参道までがきれいに整備されております。  建設部といたしましては、これに続きまして温泉街中心軸の整備として、これは市道日奈久中町2号線という市道でございますが、これらの拡幅改良を前向きに検討していきたいと思っております。  これには現在も一部地元の方と一応話は継続しておりますけど、問題点が2つほどございまして、1つは現道の背後に湯ノ迫川という川がございまして、その川をまたがって家を建てておられる方がおります。道路の拡幅に伴いまして残地に家が建てられるかどうか、そこら辺、河川管理上の問題が1つございます。  それから、2番目としまして、国道と交差いたしますので、国道と交差する場合は幅員5メートル以上の場合は右折レーンを設けなさいと、そういう規定になっておりますので、かなりの3号線沿いの沿線の方の家屋移転が生じると思われます。これらの問題を検討した上で、実施に当たりましては検討してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ◆浦川博邦君 日奈久港の改修に伴う新規の埋め立てということの件でございますけども、工事見積もり、概略金額は、お尋ねしたいと思いますが。  それと、当然現在の西回り自動車道路、海の上を走るということで、橋梁ということで現在工事は進んでおるわけですけれども、あそこを埋め立てしていますので、橋梁から高架に変わると。当然、設計変更等も起きてくると思うわけでございます。  この件は5年前のちょうど6月議会、それから2年前の6月議会でも取り上げたんですけれども、当時実現、要するに日奈久港、日奈久温泉センターの前面に、要するに温泉街の前面になりますので、ぜひ埋め立てをしたらどうかと。建設省も、すると海の上を通る橋ではなくして、盛り土、高架方式でいくので30億円ほど浮きますと。ぜひそのとき埋め立てしてほしいというような試案を含めて打診、程度があったということで、ぜひ現在の埋立地、工事中でしたですので、一緒にという話をしたんですけれども、技術的には可能であるけれども、漁業補償とかいろいろな問題で非常に困難と、そういうふうなことで、それが今日このような形に、同じような形になってきたわけですけれども、それはそれとして、非常に日奈久町にとっては、駐車場も前面にとれるということでもありますし、駐車場不足の今日、非常に歓迎をされております。  漁業補償等についても協力的でございますし、補償金の問題とか、いろいろあると思いますけれども、協力的でもありますし、意思統一というものはあると、そういうふうに思いますので、ぜひ積極的に、いまおっしゃったような点を踏まえて前向きに検討していただきたいと思います。  先ほど最初に言いました金額だけを── ◎建設部長(森田仁君) 自席からお答えいたします。肝心なものを言い忘れておりまして申しわけございませんでした。  全体事業費としまして、港湾改修事業が約23億、それから緑地整備、港湾環境整備事業ですが、これが約6億と考えております。これはあくまでも現在試算の段階でございますので、その後、ボーリング調査とか、設計を正確にやりましたときには若干変動がございますので、その点よろしくお願いいたします。 ◆浦川博邦君 私もうっかり忘れておりましたが、バイパスのことですけども、本来はこれは日奈久バイパスということで、それが高規格、高速道に変わったわけですが、その当時ミニバイパスということで再三言われました。  で、現在の計画では、海の上を通るということだったですので、ミニバイパスは中途半端な計画に、要するに途中から日奈久の町に、3号線に入るというような形になっておるわけですけれども、今度埋め立てができ上がりますので、日奈久の町を迂回する、通り抜けるバイパスができると思うわけでございますので、その辺はどのように考えていらっしゃいますか。 ◎建設部長(森田仁君) 日奈久ミニバイパスにつきましては、これらについては建設省の管轄でございますので、私どもは港湾施設の中を通ります、現在は側道は考えてございます。それで、あとバイパス的な要素は、今後はことしと来年にかかりましてOD調査がございます、交通量のですね。それらを踏まえましてミニバイパスの位置の検討がなされる予定でございます。場合によれば、日奈久のいまの埋め立ての中を通るかもしれませんので、そういう段階でございます。 ◆浦川博邦君 次、固定資産税をお願いします。  済みません、その前に。              (企画開発部長福島一君 登壇) ◎企画開発部長(福島一君) 現日奈久の埋立地の土地利用計画についてでありますけれども、これについては議員さん特段御関心深くて、御承知のところがあるし、また時間もありませんので、要点だけ説明します。  御存じのとおり、平成3年2月竣工目標に、八代市土地開発公社で工事を進められている、そういうことでありますけれども、造成面積は23ヘクタールでありますので、南九州西回り自動車道の道路敷及びインターチェンジ用地として約6ヘクタールがとられる見込みでありますので、利用可能地は、除く約17.8ヘクタールであります。  それで、竣工後の利用についてがお尋ねの主眼だと思いますけれども、地盤が安定するまでは一応平成7年度ごろから土地利用というか、整備に着手することが物理的に適当であるかと思うわけです。それを前提としまして、整備手法としましては、基本的には議員さんの意向のとおり、民間主導で施設の整備を行うことを考えておるわけです。しかし、一部、先ほど建設部長に御質問ありましたように、そして答弁にありましたように、日奈久港の改修と関連しますマリーナとか、温泉街をバックアップするために必要な駐車場等は、公共事業により整備することが適当ではなかろうかと考えておるわけです。  そういうことで、整備計画については、いままでいろいろの市役所内のプロジェクトチームとか、あるいはコンサルタントで基本構想策定を実施して、民間のアイデアも募集しておるところは御存じのとおりですけれども、この資料に基づきまして地元と十分に協議をいたして、日奈久温泉街の活性化に結びつくような方向で開発主体を選定し、施設の整備を進めてまいる予定でございます。  ただ、整備の方向としましては、埋立地を海浜リゾート地区として位置づけ、健康、交流、保養所のレジャー施設を配置する考えではあります。  それで、次には民間への売却の時期でありますけれども、一応いろいろの手続、工事完了後竣工認可、行政区画への編入、登記等の手続が必要でありますので、売却が可能になるのは、もちろん議会の議決が必要なんですけれども、平成3年度の後期以降になるかと思うわけです。
     それで、問題は先ほど言いましたように、開発主体を民間主導だということでありますけれども、私としましては地元日奈久の方々の意向、あるいは日奈久の方々から自分でこう使いたいと、そういう意向が一番重要かと思います。それで、2・3年前からいろいろ地元の方に説明をいたしておりますけれども、近々2カ月ぐらい前に地元に行きまして、ぜひ地元でどう活用したいのか、地元の意見を出してくださいと、そういうことで説明会ないし意見の聴取をいたしておるわけです。  最後に、価格の点でありますけれども、これは非常に難しい面があります。御存じのとおり40億円程度かかるということ、これは来年の3月までの話ですので、これを土台として、あるいは売却の時期がいつかによって金利等も変更がありますので、一応明確にお答えすることはいまのところできかねると思います。そういうことで、いまからそういうもろもろの手続、それを進めてまいりたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ◆浦川博邦君 売り込みの時期、それから売り込み先というか、売り込み先、それから売却価格と、現時点ではっきりわからないと当然わかるわけですけれども、企業誘致対策室が5年ほど前ですか、できましたときに、そのときの会社を誘致するというそういうふうな対策室ができたわけですけれども、そのときの反省が、きょう行ってあしたと、当然そうではありませんし、最低5年間はかかりますというような反省がそのときありました。  ですから、これも観光地に使う海浜リゾートとして使いたいということでございますし、要するに民間に最終的には売るということでございますので、いまの時点でまだ早いとかおそいとか、そういうふうな時期ではない、ちょうどいまからスタートとして5年ということになると思いますので、早急にその辺を検討なされて、早い時点での取り組みをしていただきたいということを要望して終わりたいと思います。  では、固定資産税をお願いします。あと4分ですので、簡単にお願いします。              (総務部長山本茂利君 登壇) ◎総務部長(山本茂利君) 第3点目の固定資産税の明細等についてお答えいたします。  1番、2番目でございますが、固定資産の評価替えのときの土地、家屋、償却資産の明細の送付と縦覧期間の利用者等でございますが、明細書の送付につきましては、御指摘のように納税義務者が3万3000人、19万筆と、非常に多いため、事務処理上も困難の点もありまして、現在県内でもどこもやっておりません。法的には縦覧期間を市報等を通じまして、毎年3月1日から20日の20日間縦覧期間を設けまして縦覧に供しております。  期間中の縦覧者でございますが、大体400人程度で、この縦覧者につきましても年々やはり増加の傾向にあります。固定資産の評価についての異議申し立ての件につきましては、平成元年度、2年度についてもあっておりません。  次に、行政の考え方、明細書の行政への考え方でございますが、平成3年度の基準年度から自治省の方でも納税通知書の明細の様式等を検討し、指導していく方針でございます。  最後の固定資産税の税率でございますが、県内の市町村は、やはり財政事情等によりまして標準税率の100分の1.4取っておるところと、都市計画税を加味している市、または都市計画税を100分の0.2ないし0.3を別に課税しているところがございます。八代市は都市計画税等も考慮いたしまして現在100分のl.6ということでございます。固定資産税の評価等につきましては、御指摘のように3年ごとに評価を行っておるわけでございますが、方法としましては用途区分、これは商業地とか工業地、住宅地などに ◆浦川博邦君 時間がありませんので、要するに八代は高いのか高くないのか、その辺だけお願いします。 ◎総務部長(山本茂利君) 税の比較でございますが、やはり固定資産の、特に宅地につきましては市町村の土地の所在地、場所等によって評価額が著しく変わってくるわけでございまして、税の比較は非常に他町村との比較は難しいのじゃなかろうかというふうに考えます。  以上、終わります。 ◆浦川博邦君 時間がありませんので、途中で飛びまして申しわけありません。ぜひ、熊本県内にはないと、非常に煩雑であるというようなことで、納税者通知、内容の明細書通知ということはいまのところ考えてないということでございましたが、横浜市が採用しております。大阪の吹田市とか摂津市等も採用しておりますし、奥野大臣も横浜市に見習って明細を通知することが望ましいと、添付することを指導すると、そういうようなことを言っております。ぜひ検討していただきたいと思うわけでございます。  私の考えますのは、納める側と徴収する側は対等の立場でなければならないと思います。実際はなかなかそういう感じを受けません。ちょうど年貢取り立ての官吏の人、そういうのがどうしても残っているんじゃなかろうかと。当然課税する財産の家屋、土地のこれこれの、おたくの資産はこれこれですよと、その内容の明細は少なくとも3年に1度するのが当然じゃなかろうかと。話は別ですけれども、延滞金等にしましても、加算金とか、納め過ぎの加算金とか、一時、一括弁済、そういうのから比べますと金利も非常に、延滞金は14.6%と大きゅうございます。そういうところから、非常に我々は住民に対するサービスという点において、やはり税ということに対して官吏の思想が残っておるということを思いますので、明細の内容の通知をぜひ検討していただきたいということをお願いし、終わります。(拍手する者あり) ○議長(松浦輝雄君) 答弁は要りませんか。  浦川議員さん、よかですか。 ○議長(松浦輝雄君) 昼食のため午後1時まで休憩いたします。              (午前11時50分 休憩)          ────────────────────              (午後1時03分 開議) ○議長(松浦輝雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜33(続き) ○議長(松浦輝雄君) 日程第1から日程第33までの議事を継続し、順次発言を許します。  谷口一男君。(「頑張れ」「しっかりいけよ」と呼ぶ者あり)              (谷口一男君 登壇) ◆谷口一男君 自由民主党市民会議の谷口でございます。  本議員は、今定例議会におきまして、まず市長の政治姿勢について、それから宮地東小学校の改築とその周辺環境の整備について、2点お尋ねをいたします。あらかじめ通告をいたしておきました順序に従いまして質問をいたしますので、執行部におかれましては、要領よくひとつ簡単に御答弁をいただきますようにお願いを申し上げておきます。  まず、第1点は市長の政治姿勢についてでございます。  沖田市長には、昭和58年度の市長選以来、3度目の挑戦にして宿願の市長の座をいとめ、本懐を遂げられたわけでありまして、いよいよ沖田丸の出帆でございます。市長は市の顔でございます。県南の雄都大八代市の首長、11万市民の代表、そしてまた八代市職員900有余名のトップリーダーとして、歴代の市長が営々として築き、脈々と保持してこられた大八代市の威信と伝統、そして崇高な理念に基づく政治哲学は、いまもさん然として輝いていると思うのであります。  その中にあって、沖田市長は壮大なロマンをひっ提げての御登場でございますが、けさほどの加藤議員に対する御答弁で公約についてのお話がございましたが、聞けば聞くほどわからないような夢物語のような気がいたすわけでございまして、本議員なかなか措信できないような状況でございます。もう八代市長でございます。着実なオピニオンリーダーとして、よりふさわしい、より信頼される、そしてより実行性のある市長像を一刻も早く樹立されんことをまずもって切望する次第でございます。  そこで、お尋ねでございますが、市長が過去10年来、そして特に今回の選挙期間中に市民にアピールしてこられた公約についてでございます。  本議会開会に当たっての所信表明の中にその一端の御披露をいただきましたものの、いまだ望洋としておる部分がたくさんございますので、選挙期間中市長が即着手、実行すると約束してこられた短期的な公約、また中期的に計画実施すべき公約、さらには長期にわたるものというふうに、3つのランクに分けて、それぞれの公約項目をわかりやすく分類列挙して改めてここにお示しをいただきたいと思うのであります。そして、公約という言葉に対する市長の考え方をお聞かせいただきたいと思うのであります。  次に、人事行政と職員の定数管理についてであります。  市長は、これまでに会社経営者として企業人事に携わってきておられますので、人事管理の要諦については既に心得ておられるはすでありますが、ここで市長の八代市長としての人事行政についての基本理念をお聞かせいただきたいのであります。  さらに、職員定数についてでありますが、本市においては、昭和61年2月、八代市行政改革大綱を策定し、八代地域の発展、活性化を図り、住民福祉の向上、さらには簡素にして効果的な行財政の運営を図るために、イ、行財政の合理化、すなわち事務事業の見直し、ロ、組織機構の活性化、ハ、民間活力の活用、ニ、事務事業の近代化の4つの柱を掲げ、職員の定数管理については、ロの組織機構の活性化の中の1項目として、昭和61年度より昭和65年度までに職員定数をおおむね7%をめどに削減すると目標を定め、木村市長を中心とし、職員一丸となってこれが実施に鋭意努力され、その成果として、平成2年4月1日現在、職員数を907名に、条例定数975名との対比で目標どおり7%の削減を達成されたのでありまして、これらは容易ならざる御努力と大きな成果をおさめられたことに対しまして、深甚の敬意を表しておる次第であります。  そこで、本市の職員定数条例の職員定数975名を、ただいままでに木村市政が努力し、削減してこられた現職員数907名に改正すべきであると考えるのでありますが、その意思の有無についてお答えいただきたいのであります。  次に、宮地東小学校改築と周辺環境整備についてお尋ねをいたします。  宮地東小学校は、本市唯一の山、谷、渓流を持つ、緑と水いっぱいの大変自然環境に恵まれた学校でありますが、ただ単に児童教育の施設としてのみならず、同時に地域の人々のコミュニティの場として、校区挙げてユニークな生涯学習が展開され、学校はまさにその拠点としての機能を大きく果たしてまいっております。  とりわけ過去15年間、学校と校区の持つ正常な自然環境は、純朴な土地の人柄と相まって、市ぜんそく学級が開かれ、医学、教育にと、校区内外の広きにわたって多大な成果を上げ、その実践は高く評価されておりまして、他に例を見ないのであります。このように多目的に活用されてきたことも手伝い、継ぎはぎだらけの古い校舎の老朽化はまことに著しく、これが改築は急を要する状況にあることは御承知のとおりであります。  以上を踏まえ、昭和63年9月21日、東町住民全員の署名から成る宮地東小学校改築と周辺環境整備についての陳情第16号は、本市議会において採択されたのでありますが、その陳情によれば、校舎及び管理棟は明治42年新築、昭和13年補修増改築のため、照明不足、冬季の寒気、よろい板のはずれなどで使用に不便を来しており、運動場も昭和5年に一部拡張を見たものの、大変狭隘で、伸び伸びとした体力づくりができずに困っていると訴え、この際、山合いという特殊な環境に見合った東町ならではの独特な校舎への改築はもちろんでありますが、少年自然の家のような施設及びキャンプ場、フィールドアスレチック、ウサギやヤギなどの家畜園、冒険の館など、市内外の子供たちが存分に野外活動が楽しめる自然教室、あるいは市民の森構想を伴った東部山ろくの観光開発事業にも連動する施設づくりを要望しておりました。教育委員会におかれましては、鋭意その実現のための構想固めをしておられると承っており、地元住民はもとより、ともに陳情の手伝いをいたしました前田議員とともに、本議員その早期実現について大きな期待をいたしておるところであります。  そこで、教育委員会におかれては、どのような基本構想を持っておられるのか、学校としての改築順位、時期等も含め、その方針等について御見解を承りたいのであります。  以上で壇上での質問を終わり、再質問については質問席からいたしますので、どうかよろしくお願いをいたします。              (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) 谷口議員の質問に答えます前に、先ほど加藤議員の発言のときに私が答弁いたしました部分で、人口倍増について、人口倍増は数字ではなく、その姿勢であるという意味で、20万増、20万、30万増と、これをさきに20万倍、30万倍、あるいは40万倍と、50万倍と、そのように倍と申し上げましたのを増に訂正させていただきたいと思います。八代の人口を、将来人口を20万増あるいは30万増、あるいは40万、50万増であると、こういうふうに訂正をいたします。よろしくお願いします。  谷口議員の私に対する政治姿勢についての質問でありますが、申し上げられましたように、私はまさに人口倍増論を掲げて3度目の挑戦、ようやくにしてその目的を達したということであります。いかに八代の政治、八代の流れを変えようとする努力がいかに激しいものであるか、身にしみて感じている次第であります。  再三申し上げておりますように、私の政治哲学は、まさに我が郷土の21世紀、50年先を見て、どうあればよいのか、大きなロマンを秘めての私の政治目標でありまして、それに対しまして身命を賭してこの晩年を捧げてみたいということであります。短い人生でありますから、拙速は拙速でなく、それでも激しく突き進んでいかなければならないと思います。人口倍増論が夢物語であると、このように論されましたけれども、それはあくまでも我が八代、将来のロマンであります。  しかし、それは市長という座につく以前の約束であります。でありますから、その約束をいよいよ背景に、それを現実に表現していくというのがこれからの私の課題であります。八代の市長像というのは、少なくとも私が申し上げました、私が掲げました公約を丹念に実行していくと、こういうことだと思うのであります。  一体その公約とは何かと。皆さんも御承知のとおりでありますが、公に政策を約束すると、こういうことであります。その約束は忠実に守っていくのが政治家の使命であります。今日まであらゆる機会を求めて私の人口倍増論を訴えました。ようやく具体的にこれを実現していく機会を私に与えてもらったとこう思っておるのであります。私は、公約という言葉が私の八代市長就任とどのように関連するのか、それはすべてうそのないまじめな取り組みでなければならないと思っております。  さて、公約について、短期、中期、そして長期の3つに分けてあるが、それは一体何なのかとこのような御質問であります。長期につきましては、これこそ私たちの将来の八代のあるべき都市像であると。そういう観点から、八代の干拓というものを、約2000ヘクタールの干拓をそれを実行する、それが大きな遠大な目標であるわけであります。100年サイクルに来る八代の干拓の事業を、どのように現在の政策に位置づけしていくか大変難しい課題でありますけれども、私はそれを短い時間に実行していきたいと、このように思っておるわけであります。  中期政策につきましては、既に申し上げましたように、八代を3つの部分に分けまして、3つのプロジェクトを完成するとこのように申し上げてあるわけであります。この3つのプロジェクトも、いまから市職の諸君と一緒になって、汗水を流して実際の基本計画をつくっていきたい。私が申し上げました基本構想を次の段階として、市長になりました限りは、基本計画として実行に移していきたいと。その具体的な政策は、ただいま申し上げました3つのプロジェクトであります。  次に、非常に大事な、では短期の計画とは、プロジェクトとは何かと、こういうわけであります。これこそあしたにでもできると、あしたでも着手できると、そのようなものでなければなりません。そのために、私は前木村市長が掲げてまいりました10大プロジェクトを継承する、そのことがまず短期計画の最初であると思うのであります。(発言する者あり)  西回りの高速道路、臨港線、そういう問題は、八代の活性化にはなくてならないことでありますから、急ぎその完成を目指していきたいと思いますが、長期の、短期の目標といたしましては、御承知の、政策に掲げましたように、蛇篭周辺の、セメント会社を含む蛇篭周辺の再開発を申し上げております。そして、そこには球磨川に橋をかけよう、そしてその橋から敷川内のインターに向かうアプローチ道路をつくろうと、こういうことであります。  このこととて大変な大事業であります。もちろんセメント会社にそのような了解をとってあるわけではありませんし、あるいは地権者の皆さんに蛇篭の計画を了解して発表したわけではありません。あくまでも基本計画、着手計画として私は公約として申し上げたものであります。私の3大プロジェクト、そしてまた中期計画の3大プロジェクト、短期計画におけるただいまの私の政策はもちろん、現在進行中のすべての八代市の施策の中に組み込んでいく所存であります。  次に、人事行政と職員の定数管理であります。人事に対する基本理念は何なのかという、まず人事に対する基本理念は何かという質問であります。私はこの御質問の前に、人事に対しては、既に就任のときにも申し上げましたけれども、報復人事はしない、過去にどのような行動があったとしても、政治的なですね、政治的な行動があったとしても、それは問わないと。そして、これからは公平に、そしてそれぞれに適材適所主義を貫くと、こう申し上げたわけであります。  人それぞれに能力があります。能力の違いがあります。そういうものを十分踏まえて、私は能力主義をもって人事をやっていきたい。そのためには、人から聞いたことだけではだめでありますから、自分が直接その人の能力を知らなければなりませんので、そのためには相当の時間が必要であるとこのように思うわけであります。公平公正ということは、言葉では簡単でありますけれども、実質には非常に難事業であります。  雇用促進法、先ほど申されました人事の削減条例、980何名が907名ですか、それに先人の努力によって政府が考えられる人員削減政策、それを忠実に実行されたということであります。その敬意を表するものでありますが、やはり地方行政の人事問題につきましては、シビアに厳しく取り組む必要があると思うわけであります。むだな人事はいけないとこう思います。  しかし、後ほどこの人事行政と職員定数の管理につきましては、担当にまた説明をいたさせますけれども、私の人事に対する姿勢は、ただ削減するだけが能ではないという基本姿勢を持っております。  1つの仕事をやるのに10人いたとして、それを8人なり7人なりに削減することは賛成でありますけれども、しかし私の姿勢といたしましては、先ほど申し上げました人口10万に対して約1000人の職員がいるとすれば、私は人口20万、30万を目指すときに、熊本の場合は60万で5000人の職員がおるというわけでありますが、やはりみんなが食事をし、生活をしていかなけりゃならない、働き場所をつくる、そういうときには、1つの仕事に対する人員削減は厳しくやらなきゃなりませんけれども、やはり組長の責任として、仕事場をふやしていくことは大変大事なことだと思っております。  しかし、いま私の考えが即ただいまの質問の上に重なるわけではありませんので、改めて部長からその回答を申し述べさせます。  待遇改善や職場の環境の整備、女子職員の起用、そういう問題につきましても担当部長に答えていただきますけれども、私はお互いが生活していく上において、ぎくしゃくしたものでなくて、やはり生きるためにみんなが生活をしておるのでありますから、待遇改善であろうと、職場の環境の整備であろうと、みんなで話し合いながらそれを決めていかなければならないと、そのような持論を持っております。  どうぞ、大変お答えにならない答弁だと思いますけれども、よろしくお願いいたします。 ◆谷口一男君 ただいま市長から公約についての考え方、公に政策を約束するということで、忠実に守っていくことが政治家の使命であると、こういうふうに書きとめておるわけですが、まさに私もそのとおりだというふうに思っておるわけでございます。  そこでですね、その前段で市長は、人口倍増につきましては夢物語である、ロマンである、市長の座につく以前の約束であると、こういうような言い方をしておられるわけでございまして、市長になるための約束ではなかったのか、こんなふうに思うわけでございます。ただいまの御答弁では、大変に食い違いがあるとこういうふうに本議員思うわけでございます。いま1度その点についてお答えいただきたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。  先ほど申し上げました、いわゆる選挙時中とか、あるいはまだ市長でないときの私の人口倍増論と、では市長になったときの人口倍増論は違うのかと言いますと、それは違わないということであるわけです。もちろん選挙時期の公約は市長になって消えるか、そういうことではないと、その公約を忠実に守っていくということに違いはありません。 ◆谷口一男君 2回目の御答弁で少し修正をされたように受けとめるわけですが、公約については先ほどおっしゃったように、うそのないまじめな取り組みで忠実に守っていくと、こういうことで今後の御努力をお願いをいたしたいわけでございます。それから、短期、中期、長期にわたる公約をいまお述べをいただきましたが、私がこの選挙期間中に出された八代市政施策大綱、これを丹念に分類をいたして、こういうふうに表につくっておるわけでございますが、確かにいまおっしゃられた内容もこの中に網羅してあります。若干短期、中期、長期のそごがあるようでございます。  ちなみに、選挙期間中に出されたビラでは、すぐに実行したいことと、こういう見出しで、工場誘致の原動力となる臨港線、産業道路の早期完成、これを打ち出しておられる。これはもう既に木村市政の中で鋭意取り組んで、もう実践に入っておるわけでございますので、何も沖田市長の公約としなくてもいいわけなんですけれども、まあ掲げておられる。  それから、旧蛇篭港付近の再開発、球磨川架橋の新設、これもすぐに実行したいと、こういうふうに言っておられる。これは新しい沖田市長の公約であろうかと思います。  それから、これもすぐに実行したいということで、九州国際空港の誘致というのが挙がっております。これはいままでの午前中の御答弁、それからいま私に対する御答弁の中でも出てまいっておらないわけでございますが、中には遺漏されたのかもしれません。  それから、八代臨海環状道路、それから都市計画の見直し、それから先ほどおっしゃっておられる3大プロジェクトの推進、実行と、これがすぐに実行したいこととこういうふうに挙げておられるわけです。  私どもも、八代のためになることであれば、もろ手を上げてこれは支援していかなきゃならぬと、こういうような是々非々の論で臨んでおるわけでございますので、精いっぱいひとつ頑張っていただきたいというふうに思うわけです。  なお、ただいままでに、けさも両議員に対する公約、御発表になりましたけれども、大変私ども頭悪いのかしれませんけれどもわかりにくいんですね。だからこそ、こういうふうに分類列挙していただきたいとこういうふうに申し上げたわけでございます。少し姿が見えてきたような気がいたしますので、今後この問題につきましては、また改めて機会をつくりましてお尋ねをし、なおかつ詰めてまいりたいとこういうふうに思うわけでございます。  そして、公約というのは、少なくともやっぱり神聖なものでございますので、あれは選挙期間中のだとか、もう市長になったからやらないんでもいいんだとか、そういうようなことではなくてですね、やっぱり有権者というのは、選挙期間中の候補者やあるいは後援会の皆さん方の有形、無形の、すなわち各種印刷物や演説、座談会等で発言なさった内容というものを、すべてやっぱり公約として受けとめ、そしてそれに期待をしてですね、選択、投票をすると、これが普通であろうというふうに思っておるわけでございますので、どうか選挙に勝たんがためだけの方便的な空公約に終わらぬように、絵に書いたもちにならないようにですね、それから有権者を決して欺かないように、さらにはですね、他の協力が得られなかったので、自分は思っとったけれどもやれなかったというような、責任を他に転嫁されるようなことのないようにですね、市長に当選された以上は、そういう構想とかあるいはキャッチフレーズとか、公約の遂行こそがですね、これから先の沖田市長の市民に対する一つの大きな責務であるとこういうふうに考えるわけでございますので、十分心に刻み込まれて、ひとつ公約実行に取り組まれることを強く要望をいたしておきたいと思います。  それから、人事行政等につきましても、ただいま報復人事はしないと、過去にどのような政治的行動があってもそれは一切問わない、公平公正である、それから適材適所主義である、それから能力主義を貫くと、こういうふうに大変この立派な御発言でございます。我々もそれに期待を実はいたしておるわけです。  仄聞するところによりますと、異動等で、あれは実は木村市長の支援者じゃないかとか、そういうような言い方をされないとも限らぬというようなことを耳にするわけですが、そういうことはいまの御発言に反するわけでございますので、どうかくれぐれも御留意をいただきまして、いわゆる公平公正な人事を貫いていただきますように、これも要望をいたしておきたいと思うわけでございます。  あと、職員定数等につきましては、公室長からですか、御答弁をいただきたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) ただいま谷口議員から公約を忠実に実行せよという、そういうお話でありますが、私は先ほども申し上げましたように、非常に晩年での市長就任でありますから、先も短いことでありますので、非常に急ぎ倍増論を実現したいと、このように思っているわけであります。市民の皆さんと固く約束しました八代の活性化は、だれが何と言おうとこれを実行していきたいと、このような決意を持って市長になりましたから、万、気を緩めるようなことなく、議員さんがおっしゃいましたとおり一生懸命頑張っていきたいと、このように思います。よろしくどうぞお願いします。              (市長公室長上村正勝君 登壇。谷口一男君「要点だけで結構です」と呼ぶ) ◎市長公室長(上村正勝君) 谷口議員御質問の定数条例改正の有無についてお答え申し上げます。  職員定数条例を975人から907入に改正する意思の有無ということの御質問でございました。八代市行政改革懇談会の答申に基づきまして、昭和61年の2月に行政改革大綱が策定され、それに基づき職員定数条例を改正するというのが一つの約束事になっております。この行政改革大綱は、各界の代表が入ってつくられたものでございまして、よほどのことがない限り尊重しなければならないということは申すまでもございません。今後、社会環境等の変化に伴いまして、一層業務の質、量にわたる増、複雑化は見込まれますものの、事務の合理化、簡素化に努め、人員はふやさないようにしなければならないと考えております。  そこで、お尋ねの改正案の提出でございますが、これは各部局ごとに人数を振り分けまして提案することになっておりまして、現在各部局との協議調整が済んでおりません。今回、削減する人員について、どの部局を何人減らすかという協議をこれから行うわけでございます。それらの検討が終了した時点で提案するということになりますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。  以上で御答弁といたします。 ◆谷口一男君 ただいまの公室長の、職員定数条例を他の部局とも協議をしながら提案をすると、こういう御答弁でございますので、どうか次の機会にですね、提案ができますように早急に各部局との連携調整を図っていただきますことを御要望申し上げて、この項は終わりたいと思います。  ただ、このような職員定数でですね。さらには今期提案をしておられるようですが、第2、第4の土曜閉庁というようなことにでもなりますれば、市民のサービスニーズや、あるいは事務量というものは、減量するどころか、今後ますます増高するのではないかと予測するわけでございます。そうなれば平日のですね、単位当たりのオフイスワークというものは、質、量ともに増大をしてくることは必定ではないかと思うわけです。  そこで、特に職員の能力の開発とか、あるいは研修の強化、あるいは優秀な職員の採用育成をして、少数精鋭化を図ると。それから、ただいま市長が御答弁いただきました能力を大事にする、いわゆる応能制の採用ですね、それから事務の合理化と民間活力の導入などが言われるわけですが、もっと大事なのは、やはり職員の給与面の待遇改善ですね、それから職場環境の整備、そういう職員に対する待遇の面での改善が大変急務になってまいるであろうというふうに考えるわけでございます。  聞くところによりますと、八代市のラスパイレス指数94.7ということで、県下第2の都市でありながらもですね、11市中第8位とこういうような低水準にとどまっておるわけです。これにはいろいろの要素もあろうと思うわけですけれども、やはり順位というものからしますとそういうようなことになるわけでございます。類団と比較いたしましても、大変汗顔の至りでございます。これを何としてでもですね、少し引き上げるような、100に近づけるような御努力、これにもいろいろのファクターがあると思いますけれども、そういうことをお願いをいたしたいのでありますが、それについていかがでございましょうか。  また、さらにですね、女子職員への対応でございます。男女雇用機会均等法が昭和47年の7月1日に施行されまして、もう既に18年もたとうとしておるわけですが、本市における実態というものは必ずしも法の趣旨に沿っていないと、こういうふうに実は本議員思うわけでございますが、その点いかがでございましょうか。女子職員の職場環境あるいは役職、それから給与面、そういうものに対する改善に対する執行部の意思あるいは具体策、そういうものがこれは必要になってこようと思っておりますが、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(松浦輝雄君) 谷口議員さん、職員定数だったと思うんですが、議員定数と言われましたが、職員定数の誤りでございますか。 ◆谷口一男君 議員定数と言ったということでございますので、謹んで職員定数に改めさせていただきます。失礼いたしました。 ◎市長公室長(上村正勝君) 自席からお答え申し上げます。  議員御質問の内容は、待遇改善の問題と職場環境の整備、女子職員の登用というようなことであったかと思います。  まず、待遇改善の問題でございます。ただいま御指摘されましたように、特にラスパレス指数が八代市は低うございます。国と八代市を比較した場合に、国を100とした場合、八代市は現在平成元年4月1日で計算をしますと94.7というふうになっております。これは定期昇級率の違い、昇格基準の相違、そういうものからきておるわけでございます。  しかしながら、ただいま御指摘をなさいましたように、職員の勤労意欲を向上させるためにも、今後改善していかなければならない重要な問題だと考えております。給与の適正化につきまして、国家公務員の取り扱いに準じた調整措置を今後やはり考えていかなければならないというふうに思っております。そして100に近づけるように精いっぱい努力をしていきたいと思っております。  それから、職場環境の整備でございます。これは事務事業の近代化、迅速化を図ることはもちろんでございますが、やはり研修制度の充実、それから健康管理面の充実なんかも大切なことでございます。それから、やはり先ほどから出ておりますように、適正な人事配置、これも一番重要なことではなかろうかと思っております。  また、女子職員の登用でございます。男女雇用均等法が制定されまして女性の地位向上が図られておりますが、当市におきましては、まだ役付への起用は少ないようでございます。現在、全職員の中に占めます女子職員の割合というのは、現在907人中276人でございますから、30.4%ということになっております。役付として主任以上に占める女子職員の割合は、全体で496人中109人でございまして、22%ということでございます。これを見ましても、確かに役付の割合が男子に比べて女子は少ないということになっております。  ちなみに申し上げますと、主任以上の女子職員109人の内訳でございますが、主任が83人、副参事6人、係長4人、参事15人、課長補佐1人というふうに内訳はなっております。
     したがいまして、今後女子職員の経験年数、勤務成績、指導力等の能力、適正を十分に見きわめながら役付等への積極的な登用をやはり検討していかなければならないんじゃなかろうかと考えております。それによって職場の活性化、女子職員の地位向上が達成され、それがひいては市民サービスの向上にもつながるということになれば幸いだと思っておるわけでございます。  以上でお答えといたします。 ◆谷口一男君 ただいまの公室長のお答えで了解をいたしましたので、お答えどおりひとつ鋭意検討、実行されますことを重ねて要望いたしましてこの項を終わります。次、お願いします。              (教育次長西永和夫君 登壇) ◎教育次長(西永和夫君) 宮地東小学校改築と周辺環境の整備についてお答えいたします。  本件につきましては、地元谷口議員、前田議員から常々承っておりました。教育委員会といたしましても御要望の趣旨は十分認識している次第でございます。宮地東小学校は、前回改築後相当年数を経過しておりまして、私ども何とか早く改築できるよう鋭意努力しているところでございます。改築に際しましては、従来の伝統的学校形態の慣習にとらわれることなく、自然環境を生かした、他にない独創的な学校施設にしたいという希望を持っております。  私は、宮地東小学校の改築のテーマを、楽しみながら学ぶというふうに考えております。これは愉快、学習、啓発の3点をセットした、学校を含めた複合的教育施設という発想でございます。情報過多という現代の長所は、しばしば欠点にもなります。人間の不安増大、温室育ち、対人関係の希薄化、精神的虚弱化はストレスを増し、問題行動に走るということにもなりかねません。  一方、優しさごっことも言われる甘い育て方は、苦労知らず、人の痛みも理解できない人間に育ちます。これは都市化の持つマイナス作用でもあります。土のにおい、渓流の音も知らない子供への自然の美しさ、対人関係のとうとさを体験する教育の場を、市内の児童生徒にも開放し、提供し、相互の交流も図りたいと考えます。将来は都会からも自然教育留学児童といったことで受け入れることも検討したいと夢に描くわけでございます。  以上、申しましたような観点から、周辺環境の整備を含め、さきに計画構想の委託をした次第であります。委託をいたしまして、でき上がってまいりました構想、これは自然教室、市民の森といったものでありまして、3つの案から成っております。  いずれも小学校を中心に、周辺の山、谷、渓流を取り込み、中を自然探勝ゾーン、教育ゾーン、自然学習ゾーンに分けております。各ゾーンに応じた施設、キャンプ場とか広場、フイールドアスレチック、ワークショップ、駐車場とか、こういった施設が配置されております。この3つの案それぞれに規模、施設の配置、あるいは種類、こういったものを変えて特徴を出しているわけでございます。  ただ、この案につきましては、私ども人工的な部分がどうも多う過ぎるのではないかという印象も持っております。できるだけ人工を避け、もっと自然そのままを生かしたものにしたいと、このように考えているところでございます。  以上、お答えといたします。 ◆谷口一男君 ただいまの次長の御答弁で、基本構想の概略というものについてはお示しをいただいたわけでございまして、東町という自然環境に見合った、あるいは地域の特性を生かした、他に類例のない独創的な校舎を、施設をつくるとこういうことのようでございました。  いまお言葉の中で、複合的教育施設あるいは自然教育留学児童を受け入れる施設というようなことも出てまいったようでございます。大変期待を実はいたしておるわけでございます。そういう構想が、実は先ほど申し上げました陳情者の願意にもマッチしておるような気がいたすわけでございます。  ただ、いまお示しをいただきました大変大きい構想というものは、ただ単に教育の場をつくるということではなくてですね、周辺の環境の整備というものが大変重要なテーマになってくるわけでございまして、ただ単に教育委員会の事業だけではなくてですね、むしろ企画開発部の開発構想とか、あるいは建設部の事業計画とか、あるいは観光面では商工観光部の観光事業とか、そういう計画との関連が実は大きくなってきはしないかと、こんな気がいたすわけでございます。  そういう意味からいたしますと、教育委員会と執行部と一体となってこの問題は、教育施設はまた別ですけれども、そのほかについては一体となった計画の進め方が必要になってくるのではないかと、こんなふうに思うわけでございます。そこで、その地中心になろうかと思います企画開発ですか、部長の御所見を承りたいと思います。 ◎企画開発部長(福島一君) 谷口議員には東部山ろくの自然公園事業ということでいろいろ御指導をお願いしているわけで、御存じのとおりですけれども、これは10大プロジェクトの中の非常に重要な位置を占めておるということで、将来ともに市では重点的に実施しなければならないということですけれども、企画開発部でも61年に整備計画というのをつくっておりますし、その中身は省略します。あるいは県の方でも、水無川の整備ということでいろいろありますので、そこ辺、いまの谷口議員の意図を含んでひとつ調整を十分にして、次には実施をぜひということでありますので、そこ辺十分に検討して話を進めていきたいと思います。  以上で回答を終わります。 ◆谷口一男君 執行部でも鋭意取り組んで、そして次は実施に入るというような大変力強い御答弁をいただきました。  学校そのものの改築順位は、先ほど次長御答弁のとおり、大変古いのですぐにでも改築しなきゃならぬとこういう状況にきておるわけでございます。しかしながら、陳情後既に2年も経過しておりますけれども、まだ全体の計画構想の設計委託の段階と、こういうようなことで、本議員大変実はいら立ちを覚えておる状況でございますが、ただいま両者御答弁をいただきましたので、それに大きな期待をいたしまして、これで私の全質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手する者あり)          ──────────────────── ○議長(松浦輝雄君) 井山九洲男君。              (井山九洲男君 登壇) ◆井山九洲男君 社会党の井山でございます。午前中1番目に加藤議員さんの方から、初めて野党になったというような発言がございました。私も初めて与党になったわけでございます。(拍手する者あり。「頑張れ」と呼ぶ者あり)我々社会党が推薦した、過去昭和38年に与党になって以来、言うならば24年ぶりの与党でございます。そういうことで、質問もいろいろあろうかと思いますが、11万市民の代表ということで、市民が思っているそのことを基本に質問をさせていただきます。(「しっかりやれ」と呼ぶ者あり)  まず初めに、激戦をきわめた4月8日投票の市長選で、激戦の末に多くの市民の支持を得て見事当選を果たされました沖田市長に対し、深甚なる敬意を表します。一方、昭和58年以来、過去3回にわたっての長い間市民に対して訴えてこられた市の活性化構想が理解をされ、市民の信任を受けたわけですから、市民の負託にこたえて当八代市の活性化のため、活力あるまちづくりにぜひ頑張っていただきますようお願いする次第でございます。(「当たり前だ」と呼ぶ者あり)  そこで、まず1点目に沖田市長が選挙中に市民に対して訴えてこられたキャッチフレーズの中の一つ、税金が安くなるまちづくりについて市長の考え方をお伺いいたします。市民の間でも議論の的になっている一つでもあるわけでございます。  ちなみに、多くの市民は、税金が高い、負担が大きくて払うのが大変だ、きつい、払えないと、税金に対し不満が多いことは御承知のとおりでございます。ことしの3月時点での平成元年度末市税、国保税の滞納繰越見込み額が17億円余りで、しかもその主な理由が営業不振や借金苦、事業失敗倒産など、そういうことだとすれば、その不平不満もまた全面的に否定するわけにはまいりません。  ですから、沖田市長は減税をしてくれる、減税を公約したと市民は受けとってるわけでございます。また、そういうことに対して市民も精いっぱい期待をいたしております。市民に対してどのようにこたえられようとするのか御所見をお伺いいたします。  2点目に、保育料の公費負担増をぜひ検討をしていただきたいという観点からの質問でございます。現在、周囲を見渡せば、ほとんどの園児、幼児ですか、保育園に通っています。そして、よく聞く話は、保育料が高い、何とかできないでしょうかということでございます。保育園に通わせてる親は、一般的に言って最近共稼ぎが非常に多うございます。ですから、保育料を何とか安くできないかという声は本当に切実なものであるわけです。市長は市民に対し、本市の保育料は他に比べて高いと訴えてこられました。若い親御さんたちは、特にこの保育料の値下げに大きな期待を寄せております。  ちなみに、平成2年度の県内11市保育料状況を調べたところ、18ランク別で比較すると、3歳児未満児では、世帯の前年度所得課税が9万から12万円の、いわゆるD6ランクまでは平均よりやや低いわけでございますが、D7の所得税が12万から15万、このランクになりますと、県内11市の中で一番高うございます。このランクの平均より5382円も高くなっております。それと一緒に、所得税が12万円以上は、このすべての保育料が他市よりかなり高くなっておるわけでございます。3歳児でもD6ランク、4歳児でD5ランク、すなわち前年度の所得税の課税額が6万円以上では、県内11市の中で2番ないし3番目に高く、平均よりもかなり高くなっております。  特に、サラリーマンの場合、所得税捕捉率がクロヨンとかトーゴーサンとかよく言われるように、所得はガラス張りであるわけでございます。したがって、サラリーマンの共稼ぎの場合は所得税徴収ランク、これも上になっており、他市より高く払っているという現実でございます。  ですから、この保育料に対しては不平不満もかなり多くなってくるわけでございます。この際、このランク表をチェックし、見直すべきだと思いますが、いかがでしょうか。  3番目に、ヤマハボート企業進出計画、その後どうなっておるのか。  皆さん御存じのとおり、昨年の10月、ヤマハ発動機が当八代市の外港用地に進出の発表がございました。昭和50年のYKK吉田工業以来の大型企業の進出ということで、市民は大きな期待をし、また八代地域の活性化の起爆剤になると歓迎をいたしております。ことし1月の採用予定100人に対し、800人近い応募があったということから、市民の関心の深さが十分うかがい知れるわけでございます。  ところが、さきの市長選で現職が破れ、沖田新市長にかわったことで、ヤマハの進出計画が変ったのではないかという市民の不安の声があります。先日も一市民から、ヤマハは予定どおり来るのかどうか。当初の計画どおり10月操業で工事は進められているのか、心配の声を聞きました。実情はどうなっておるのか。  4点目に、平成元年度末、すなわちことしの2月、3月、これは例年に比べ公共工事の入札発注が特に多く集中をしております。なぜなのか。市民に明らかにすべきだという観点からの質問でございます。  いつものことながら市民の皆さんからは、公共工事が年度末に集中し、多くあることに対して批判があるのは皆さん御存じのとおりでございます。あちこちの道路で工事が行われている実情でございます。このことは別にいたしまして、昨年の暮れからことしの2月、3月は、例年に比べ特に工事が多かったという市民の声があります。市長選に絡んだうわさが市民の間ではいろいろと取りざたされております。  ところで、これを数字的に申し上げてみますと、市工事入札の実施状況報告書によりますと、本年2月の入札が69件の9億5746万円、3月分は少ないわけですが4000万円で、この2月と3月で10億近い入札発注が行われております。しかも、そのうちの8億近くが下水道工事であるわけでございます。  平成元年度の下水道建設予算、これが15億7100万程度ですから、実に年間予算の半額がこの月に集中をされている勘定になります。この数字から判断した場合、このことは正常だというふうな理解にはなかなかまいらないわけでございます。なぜこうなったのか明らかにしていただきたいと思います。  一方、年度末に入札が集中したせいか、業者の手持ち工事が多いせいか、翌年度への繰越明許額が目立って多いわけでございます。私が議員になった昭和58年以降、7年間で一番多い年で2億9000万円弱ですから、平成元年度は実に12億5000万円ですから、実にその4倍強に当たる繰越明許がされております。なぜなのか、このこともあわせてお尋ねをいたします。  5点目に、日奈久の埋立経緯でございますが、今後どうなるのか。日奈久の埋立事業は、海、山、温泉の恵まれた観光資源を生かして、日奈久温泉一帯を再開発、日奈久観光の活性化を目的に、昭和59年の2月から埋立工事に入り、あと8カ月後の平成3年2月に完工させ、平成3年に市へ譲渡する予定になっております。総工費が40億8300万の予定になっております。  しかし、この埋め立ても、下西町地区の一部が地盤沈下し、その補償交渉が難航し、第1工区の覆土工事がストップをしております。今日までの土地開発公社の説明では、熊大の調査、九州開発エンジニアリングでの調査などをもとに補償額を提示してあるようでございますが、なかなかまとまらない。一部でかなりの開きがあると聞いております。  また、ことし3月段階では、4月中に解決を図りたい。さきの理事会説明では、4月中には合意を取りつけたいというふうに、順次先送りになっているのもまた実情でございます。竣工予定の平成3年の2月までには、あと8カ月しか残っていないわけでございます。今後の見通しについてお尋ねをいたします。  事業計画については、午前中浦川議員さんの方に答弁がありました。それなりに理解はいたします。しかし一方、議会に対する答弁として、平成元年の3月の議会では、そのときの公室長が、8月までにはコンサルタントの成果品を公表できる形で冊子にまとめ上げますというような答弁が行われておりました。しかし、いまもって我々議員にも公表ができるような冊子というのは目にしておりません。こういうことも十分配慮に今後入れながら検討をしていただきたいということを、これは申し添えておきます。  ぞれと最後に、沖田市長の日奈久・二見再開発構想との関連、いまの埋立地の事業との関連についてお尋ねをいたします。  再質問については質問席から質問をいたします。以上、終わります。              (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) ただいまの井山議員の御質問に対して答弁申し上げます。  私が選挙期間中に掲げましたスローガン、税金が安くなるまちづくりと、このことについて御質問でありますのでお答えいたします。  私の選挙スローガンとして、俗に言います選挙の標語でありますが、これに3つを掲げました。1つは、市民主役のまちづくり、いま1つは人口がふえるまちづくりと。最後に、税金が安くなるまちづくりとこのように3つでありますが、第1番目のこの市民主役のまちづくりというのは、もう御承知のとおりであります。既にみんなが主役のまちづくりと、前任の市長も申し上げておりましたけれども、これは俗に言う政治編であります。  それから、人口がふえるまちづくりとは、ただいま私が申し上げております人口倍増論のいわゆる政策編であります。  税金が安くなるまちづくり、非常に誤解を招く言葉でありまして、この言葉には既に選挙中からいろいろな方から質問がありました。あなたが当選したらすぐ税金が安くなるのか、税金を安くなるような、安くするのかとこのような質問がありました。それにはこのように答えておきました。  ただいま井山議員さんからもお話がありましたように、とにかく八代は税金が高い、保育料が高い、健康保険料が不公平であると、そういう声がちまたにあふれている。そういう問題を前向きで解決しないことには進まないんだと、こういうことでありました。  税金問題につきましては、もちろん市民税でも所得が基本になります。あるいは保育料でも、国が既に定めた金額であります。また、健康保険の保険料でも、これも所得を基準とした、3段階に分かれた既に決まった金額であると。後ほど事務当局からもそのような答弁があると思いますけれども、しかし私たちが市井にいる間に一般市民の方が、住みやすい、住みよい八代にするために、税金の問題については真剣に取っ組んでほしいという強い要望、それに答えて私はこのような標語を出したわけであります。  税金を安くするのか、税金が安くなるのかと、非常に言葉の使い方が微妙でありますけれども、私はいまのまちづくり政策、まちづくり政策の一つのキャッチフレーズとして3つを掲げましたけれども、このまちづくり政策が緒について、人口がふえ、経済が豊かになれば、これは経済的にも担税能力も十分つく、そういう意味で、非常に詭弁に聞こえますかしれませんけれども、八代、税金が安くなっていく、安く、負担能力がつくまちづくりということにとどめておいたわけであります。(発言する者あり)  2番目の保険料の問題や、それから滞納の問題、国保の問題につきましては、それぞれの担当で説明をいたさせますけれども、私も市長になってわずかに、先ほど申し上げました、まだ2カ月でありますから、十分勉強、研究いたしまして、市民各位の希望にこたえるように鋭意これから努力をしていきたいとそのように思います。  次に、ヤマハの問題であります。ヤマハの進出計画とその後の動向について御答弁を申し上げます。まず、このたびのヤマハ企業八代進出については、議員各位の御協力に対し心からお礼を申し上げます。  お尋ねのヤマハ八代進出計画につきましては、議員が心配されておりますように、市長がかわったのであるから、ヤマハは企業進出を中止するのではないかというようなうわさは私も仄聞し、大変気にかけておりましたので、八代ヤマハの山本会長に直接お会いして私は確認をとってまいりました。  6月6日に熊本のヤマハ熊本株式会社に私と市職員の2人で出向きまして、県担当の職員も立ち会ってヤマハの山本会長とお話をいたしました。議員お尋ねの進出計画について確認をいたしましたわけでありますが、その結果は山本会長は、企業が進出する計画は相当の多額の財源を投資するものであって、市長が交代したからといって簡単にできるものではないと。第2次計画も第3次計画も、当初の計画どおり実施していくとこのように明言されました。  加えて2次、3次計画を中止するのではないかといううわさは山本会長自身も聞いており、大変迷惑をしておりますということでありました。現在着手しております工場建設も順調に進んでおり、予定どおり本年10月の15日ごろには完成見込みであるし、また先般、社員の採用を行ったが、男性のみでありましたので、次には女性の採用をしたい旨の返事をもらったわけであります。以上のとおりでありますので御報告申し上げます。  次に、公共工事の年度末発注及び繰り越しについての質問でありますが、私もこの問題については、いろいろ周りから御意見を聞きましたけれども、いまだその内容につきましては不勉強でありますので本席をもって御答弁できる知識はありませんので、これは担当の部長に報告をしていただきます。  第5点の日奈久埋立事業の推進状況及び補償交渉につきましても、これは担当の部長に報告をしていただきます。  最後に、市長の日奈久・二見開発の構想と現在の埋立地の利用計画についての整合性についての御質問であります。  現在、前任者が計画されました日奈久の埋め立ての面積は約24ヘクタールでありますけれども、その中に建設省が西回りのインターチェンジを設置すると。残地はわずか18ヘクタールになると。非常に開発の意味が大変減少してきた現実でありますけれども、しかし先ほども報告がありましたように、積極的にこの問題には行政が取り組んでおるわけであります。  しかし、先ほどの質問の中に二見、日奈久の開発構想が人口倍増論の中にあるではないかと、それはどうなるんだと、こういう質問であります。私が先ほど申し上げました中・長期、短期の政策を基本として政策構想を申し上げましたが、その中に、中期の政策の中に3大プロジェクトという事業を発表しました。その中の1つに日奈久・二見の大規模開発計画があります。これは現在埋め立てになっております24ヘクタールの周辺を、少なくとも200ヘクタールぐらい干拓をしたらどうかということであります。  最近リゾート問題が大変あちこちに叫ばれており、天草でも既にこれが認知されるという時期になってきております。日本の全国でも各所がそういう方向でありますけれども、少なくとも我が八代は日奈久という温泉を背景に配した場所でありますから、本来ならばこの八代がリゾート地域に指定されるべきであると、私はそう思いますけれども、なぜか指定されなくて今日に至っておりますが、そのリゾート計画にやや準じた形での200ヘクタールの大規模開発の計画であるわけであります。  日奈久地先を埋め立てて、その背景に少なくとも同じ面積の山を削る、その跡地を利用する、そういうような考え方であります。言うならば神戸方式の開発を言っておるわけであります。簡単に申し上げますと、海浜リゾート型、遊園地レジャー型、及び教材型の県南プール、高齢者シルバーゾーン、国際交流、国際グルメゾーン、マリーナ等を配置し、県南の観光地帯の中心とする。  また、山の上は櫛山周辺でありますが、土をとった後をいわゆる高原型のリゾートを開発し、子供自然動物公園やパブリックゴルフなど等を配置すると。そのまた背景には、二見野田崎を内陸型工場地域としてテクノパークを配し、ハイテク産業を誘致をする、そういうような3つに分けた日奈久の見直しであるわけでありますが、これも先ほど申し上げました公約でありまして、これから具体的に市職員と取り組み、計画を推進していかなければならないし、そして市民の皆さんあるいは議会の皆さんとも十分コンセンサスをとらなければできる仕事ではないわけであります。  現在の八代の日奈久の観光人口はわずか30万と言います。しかし、このような計画がもし皆さんの御理解を得て着手できるということになれば、先ほども申し上げましたように、150万の観光客は見込まれるという壮大なものであります。  一応井山議員の御質問に対して5点、6点ありましたので、お答えといたします。どうも。(発言する者あり) ◆井山九洲男君 全部続けていいです。              (福祉事務所長内藤司君 登壇) ◎福祉事務所長(内藤司君) それでは井山議員2番目の御質問の保育料の公費負担増についてということで、本市の保育料の軽減の問題についての御質問でございますが、保育料、他市に、県下の他市に比較をいたしまして高いランクがあると、こういうものについては見直す必要があるんじゃないかという御質問でございますが、保育料につきましては、ただいま御指摘のとおりの声や御要望があることは十分私どもも承知をいたしておりまして、これまでも毎年その声や御要望にこたえるべく、財政事情なども考慮しながら保護者負担の軽減に努めているところでございます。  特に、保育料徴収額の決定に当たりましては、県下各市の状況調査と、本市の措置状況の保護者の所得状況、並びに国の徴収基準額表を踏まえまして保育料を定めておるわけでございますが、県内各市の状況からいたしますると、八代市の保育料は徴収階層区分のうち、市民税課税世帯及び所得税12万円未満の所得階層にありましては、県下の平均よりも低い位置にございます。逆に、所得税額12万円以上の世帯は高い位置にございまして、御指摘のとおりでございます。それぞれ各市とも、どの所得階層に重点を置いて保護者の負担の軽減をするかによってその位置が変わるわけでございますが、八代市におきましては、所得階層の低い世帯並びに措置児童の一番多い階層を中心にして軽減している現状でございます。  御参考までに申し上げますと、市民税課税世帯から所得税額12万円未満の措置児童の階層を重点に軽減をしておるわけでございまして、ここにおります措置児童は、全体に比べましてその47.54%を占めておるわけでございます。  今後とも保育料の保護者負担の軽減につきましては、保護者の方々の気持ちも十分受けとめまして、また財政的な負担の面及び各市の状況等の検討を加えまして、それなりに結論を出してまいりたいというふうに存じております。  以上で説明を終わります。              (建設部長森田仁君 登壇) ◎建設部長(森田仁君) それでは公共工事の年度末発注及び繰越明許についてお答えいたします。  井山議員さんの御指摘のとおり、公共工事の発注が年末に集中することによりまして、市民の皆さんに多大の御迷惑をおかけしているのは事実でございます。事業担当部といたしましても、市民の皆さんに御迷惑をかけないよう、年間を通しまして工事を発注するよう懸命の努力をしているところでございますが、諸般の事情によりやむを得ず年末に集中することのような状況が出てまいります。今後は、限られた技術職員ではございますが、職員が一人一人知恵を出し、計画的に執行するよう指導しているところでございます。  さて、下水道事業におきまして、平成2年2月の入札が多く、繰り越しが多かったのはなぜなのかということでございますが、平成元年度に繰り越しました工事は下水道事業のみでございまして、21件ございました。2本を除きまして、あとは全部2月に発注契約をいたしております。これらの工事は、松崎町の郡築汚水・雨水幹線工事、それから毘舎丸町の毘舎丸汚水幹線工事、横手町の新開松江雨水幹線工事、新開町の北部汚水幹線工事等で、これら大部分は、平成元年8月に認可になりました公共下水道の認可区域を156ヘクタール追加が認められた範囲内にあります。  これらの工事の発注のおくれの原因としましては、手続のおくれと申しますか、公共下水道の事業認可、それから都市施設としての下水道の都市計画決定等の手続がおくれたためでございます。この手続のおくれは、下水道の事業認可の完成期間の取り方に国と県に食い違いがあり、当初平成2年から平成7年の認可年次を、平成元年から平成5年と、公共下水道区域486ヘクタールを早期に完成するよう計画変更指示がございました。それらの訂正変更作業に日数を要し、やっと平成元年8月11日、都市計画法に基づきますところの下水道事業計画の認可がなされました。  これを受けまして平成元年9月11日に公共下水道事業拡張区域156ヘクタールの設計業務委託を発注しております。その成果品が平成元年11月30日に完成し、平成元年12月18日に、国に対しまして平成元年度の事業箇所の補助金申請を行っております。平成元年12月20日に補助金の交付決定がありました。それから担当者が見積もり積算を行い、工事の設計書の決裁は平成元年2月1日となり、それから入札事務手続を行いまして、平成元年2月15日の入札となったものでございます。以上が主に下水道関係で2月に集中した理由でございます。  あと、繰り越しを行いました理由としましては、工事を発注いたしましたところ、地元住民による工事に対する苦情とか、それら技術的な施工法とかで年度内の工事完成が困難となり、やむを得ず繰越手続をとったわけでございます。このような事務手続で非常に業者の方にも御迷惑をおかけしておりますが、2月発注段階で私たち事務手続の方を、もう少し県の方に強く申し出て翌債の手続をとっておればこんなことがなかったと思います。  今後はこういうことがないように注意いたしまして実施してまいりたいと思います。今年度は下水道関係予算は約16億円程度でございますが、このような繰り越しがないよう繰越事務手続を十分周知して十分注意していく考えでございますので、どうぞよろしく御指導いただきますようお願いいたします。  以上が工事のおくれとそれから繰越明許についての回答でございます。 ○議長(松浦輝雄君) 次は何かい。 ◆井山九洲男君 補償交渉。  来年の2月までいわゆる竣工予定になっておるわけですが、残すところ、あと8カ月ということでそれでできるのかどうかということを簡潔にお願いします。 ◎建設部付技術吏員(中島義勝君) それでは、日奈久埋立事業の進捗状況、この中で今後の見通しはどうかという問いでございましたので、これについてお答えをいたしたいと思います。  まず、日奈久埋立事業の進捗状況でございますが、昭和58年の6月、公有水面の埋立免許の公布を受けて59年の2月から着手をいたしておることは、議員さんも御承知のとおりでございます。概要等についても十分お知りのことと思います。元年度現在で事業費が28億3500万と、約なっておりますので、進捗状況は約90%となっております。  ただ、議員御承知のとおり、あの覆土工事がまだ残っております。第1工区でございますが、これは当然補償問題が絡んでおりますので、補償交渉の成り行きと言いますか、結果について工期の問題が出てくると思いますが、私どもは予定どおり平成2年度で工事を完了したいと思っております。 ◆井山九洲男君 跡地利用については、先ほど登壇した際申し上げましたように、浦川議員への答弁でおおむね了解をしたということで、わかったということで省略をさせていただきますということを申し上げておりました。  まず、いまの答弁の中で、まず1点目にこの税金が安くなるまちづくり、かなり市民に誤解を与えたというような答弁でございました。確かに多くの市民がこれは誤解を、誤解か、いずれか別としまして、税金を安くしてもらえるもんだというふうな受けとり方をしているのは実情であります。ですから、そのことについては、やはり申しわけなかったと、市民に対してやっぱり素直に釈明をすべきだと思います。  それと一緒に、確かに市長答弁の、活性化をつくることによって税負担、いわゆる担税能力をつけるということは非常に結構なことだと思います。ちなみに、魅力あるまち、人が住みたいまち、そういうまちには人がふえる。また、反対に衰退するまち、これは住みづらいまちでございます。人が遠ざかり、人口が減少いたします。  そのことからすれば、政策テーマの人口をふやし、八代の活性化を図るということはまことに当を得ておると。活性化が先か、人口がふえるのかというのは、卵が先か、鶏が先かのような論議になってしまいますが、いずれにいたしましても、この八代市の住民基本台帳、3月31日現在を見た場合、昭和61年度11万0170人だったのが、ことしの3月31日では10万9175人、言うならばこの4年間で1000人人口が減ってきていると。人口をふやすということはなかなか難しいことではあるわけでございますが、精いっぱい頑張っていただきたいということを申し述べておきます。  税金を安くするということが、市民は減税を期待してきとったんだということですね。そのことに対しては、やっぱり私は素直に市民に、実はこうだったんだということを今後訴えていく、また理解を求めていく努力をすべきだと思います。そのことについて一言だけコメントをお願いします。 ◎市長(沖田嘉典君) 税金が安くなるまちづくりという標語でありますが、先ほども申し上げましたように、税金というものは国が定める基準に基づいて賦課されるものでありますから、これを地方行政サイドで安くすると、そういうことはできないわけであります。  そういうことから、私はこの税金を安くするという言葉を使わなくて、税金が安くなるという言葉を使ったわけでありますが、言葉のニュアンスでありますけれども、これは経済のスローガンであり、人口がふえて経済が豊かになれば担税能力もつきますと。税金が苦になりません。豊かな経済政策のことを言います。あくまでも税金を安くするまちづくりでなくて、豊かになれば税金が安くなったと思われるまちづくりの標語であります、このように述べたわけでありますが、ただいま井山議員さんのおっしゃる、非常に市民皆さんに、市長に当選すれば八代の税金が安くなるんじゃないかと、そのような誤解を招きましたことにつきましては、大変舌足らずで申しわけないことであると思いますので、本席をもちましておわびを申し上げます。 ◆井山九洲男君 ぜひ市民にそのような理解をしていただきますよう心からお願い申し上げます。
     次に、保育料でございますが、保育料もさきに申し上げましたとおり、この11市の中で、特にいまの12万以上、これについてはかなり高い。サラリーマンの場合は、共稼ぎの場合はガラス張りにあるだけに、非常にその親御さんたちは負担が高いと、どうにもならないと。  先日も私の近所の方が、もう保育園に通わせるのをやめて、自分の仕事をやめて、そして自分で見るというような実態にあるわけです。今後ぜひこのチェック表を見直していただきたいと。人吉も昭和64年、平成元年ですね、平成元年、平成2年、合わせてかなり切り下げを行いました。その結果、八代よりかなり低くなっておるのが実態でございます。  そういうことで、確かにウエートがどこにあるか、いまおっしゃったその中間層が46%ぐらい占めているからというふうな答弁でございましたが、その中間層がどこにおるかじゃなくて、やっぱりそのあたりをより公平にぜひ見直していただくことを提言いたしまして、これは終わります。  次に、3番目のいわゆるヤマハの問題でございますが、昨年の12月の議会でした、庁内にヤマハ発動機受け入れ対策推進部を発足をさして、そしてこの12月議会で210万円のヤマハ企業誘致活動費という特定の予算をつけて、この誘致活動、受け入れ体制を発足さしたわけでございます。いままでは特定の企業名を挙げて受け入れ体制したことは余り聞いておりません。それなりの受け入れ体制されておると思いますが、担当ではどういう受け入れ体制、活動をしておられるのか、これは1分でまとめてください。お願いします。 ◎商工観光部長(小嶋日出章君) 自席からお答えいたします。  議員御指摘のとおり、昨年の11月末にヤマハ受け入れ推進委員会なるものを庁舎内で結束をいたしておりまして、その対応を図ったわけでございます。  ちなみに、また昨年の12月の補正予算で210万円の企業誘致の活動費を計上し、認められておったわけでございますが、その内訳につきまして申し上げますと、この210万円につきましては、ヤマハに特定することのみならず、やはり企業誘致に関しまして、東京本社等から八代においでる方がたくさんございまして、もちろんヤマハの方が多かったわけでございますけれども、それらの方々に八代の特産品等をお持ち願うというような、それらの報償費が60万円計上いたしておりまして、そしてなお、やはり誘致に関しまして現地の視察やあるいは現場等に来られた皆様方に接待をするというような需用費につきまして150万円を計上いたしておりまして、それもほとんど消化いたしておる現状でございます。  以上でございます。 ◆井山九洲男君 ヤマハについても、いわゆる内定した人が果たして2次の拡張工事するのだろうか、3次それもするんだろうかという、非常な不安を持っているのが実態でございます。ぜひ、日ごろのPRの中でも市民にそういう不安がないような教宣活動も一方ではぜひしていただきたいということを申し述べておきます。  次に、日奈久の問題でございますが、いわゆるぜひ来年の2月までは埋立工事を終わりたいということでございますが、なかなか補償交渉がうまくいかない。いま補償交渉の段階で、聞くところによりますと大体補償額、九州開発エンジ=.アリング、そういうところからの補償で、額算定で223万補償出ています。  ところが一方、日奈久この工事については20億以上を銀行借り入れで賄っておるわけでございます。話がもたもたしたら、この金利だけでも億という銭になります。  先般の開発公社の話では、最近の借り入れは肥後銀行などの金利7.2%だということでございます。20億にしても年間に1億4000万になる。  そしたら補償額223万で何とかやりたいという担当の気持ちはわかりますが、しかし一方、長引くことによってそういう莫大な市民の貴重な税金、それが銀行の方に払われていくと。そういう実態ですから、ぜひ政治的な判断、決断もまた一方では必要ではないかと思うわけでございます。このことについて一言だけお願いします。 ◎建設部付技術吏員(中島義勝君) じゃこちらの方からお答えします。  いま議員さんお尋ねの金利の問題でございますが、7.2%というのはことしになってからの金額でございまして、それ以前のは4.5%から5.どしこですか、ずっとあるわけですが、かなりの数字が補償費の見積もりとして予算が出ておりますので、この辺が大変難しいわけでございます。  現在私の方でその内容等の分析をいたしまして、なるだけ早い機会に関係者と協議をしながら、予定どおり7月いっぱいには、ひとつ御理解いただいて話し合いをまとめたいというふうに考えております。以上です。 ◆井山九洲男君 いままで金利どれくらい、確かに最初は7.9、それが4.5%ぐらいに下がって、また最近一番新しいのでは7.2と。このいまで1年間、昨年1年間で幾ら金利をお払いかそれだけを1点お願いします。 ◎建設部付技術吏員(中島義勝君) それじゃお答えします。  平成元年度では、たしか金利1億1000万程度だったと思います。 ◆井山九洲男君 いまの答弁のように、平成元年度だけで1億1000万の金利が、言うならば市民が精いっぱい苦労して納めた市民の税金がそのように使われておるわけでございます。ぜひそのあたりのことも十分配慮に入れながら交渉にもひとつ取り組んでいただきたいということを申し述べておきます。  最後に、公共工事の発注のこの問題についてお尋ねをいたします。  いま、ことし特に多くなったのは、いわゆる8月に認司がきたけど、いろいろな手順、手続、そういう段取りの中でおくれを来したということでございますが、当然下水道工事、毎年同じものがあると。となれば、担当の方では、いま積算見積もりが最後になって、その部分も含めておくれを来したとおっしゃったわけですけど、積算見積もりあたりはそんなに長くかかるものだろうかなという一つの疑問がわくわけですが、そのあたりはどうなんですか。 ◎建設部長(森田仁君) お答えいたします。  積算するには、それぞれの担当者から設計が上がってまいりますと、それを吟味いたしまして妥当かどうかを検討します。それでよしとなりましたらそれぞれの工事の発注区分をやります。それぞれについての積算に、やっぱり1件だけじゃございませんので、やっぱり1人で何本も同時にやりますので、それぞれのやっぱり時間がかかります。それのチェック機構もございますので、1本だけやるんだったらすぐできますけど、やっぱり20本とか30本出す場合には、それらの時間を要しますので、こういうことになったと思います。 ◆井山九洲男君 そうするとですね、確かにその面は理解をしたと仮定をした場合、仮定をしてもですよ、保健センターの問題、これは昨年の12月の議会でですね、内示が来たから、いろいろ積算見積もりをやって、去年の12月の議会で建設費4億1270万の追加補正をしたと、ですね。ところが、一方まだそれは入札もされていないというこういう現実も一方ではあると。  公共工事の下水道の場合は、いまいろいろおくれてきて、結果的にこうなったんだというけど、保健センターの場合は、そういうふうに前からあってもおくれてきておると。だから、そのあたりは確かに外部ではわからないわけですよね、本当にどこに問題があるのか。わからないわけですが、なぜこの保健センターの場合は8月に内示が来、そしていろいろ手順、手続が行われ、12月の補正の段階でちゃんと建設費が追加されていながら、現実本議会に提案される予定だというふうに聞いておるわけですが、入札発注がされていない。このあたりはどうなってこうなったわけですか。 ◎建設部長(森田仁君) どうも保健センターにつきましては、私も5月10日付でかわりましたばかりでちょっと内容を把握しておりませんが、恐らく下のですね、いわゆる土地造成の部分と上物がございますので、多分土地造成が間に合わなかったので、上物は翌年度へ繰り越したんだと思います。そういうふうに私は理解しておりますけど。 ◆井山九洲男君 確かにいま執行部、かわられた方は、なかなか前任者の後を受けてそう長くないから答弁も非常にやっぱり苦慮されると思います。  しかし、いま申し上げましたように、非常にやっぱり、市民はこれを一つのうわさの的になっておると。それと一緒に、そういう保健センターあたりの繰り越し、また博物館もですよ、平成元年度、これを継続事業の変更をしながらですね、3億2000万円だったですかね、変更しながら、なおその平成元年度の予算さえも使い切っていない。平成2年でかなり繰り越しておる。  こういうことを考慮に入れながら、今後繰り越し、できるだけ最大限ないように、そして当初から繰り越しを見込んだ予算設定というのは、甚だやっぱり市民に対してやっぱり無責任だということを申し述べておきます。  以上、終わります。 ◎建設部付技術吏員(中島義勝君) 先ほど開発公社の借入金の金利が税金で賄えるということでございましたが、これは土地の処分費で全部出しますので、税金ではございません。訂正しておきます。 ○議長(松浦輝雄君) しばらく休憩いたします。              (午後3時02分 休憩)          ────────────────────              (午後3時13分 開議) ○議長(松浦輝雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜33(続き) ○議長(松浦輝雄君) 日程第1から日程第33までの議事を継続し、順次発言を許します。  吉崎十四喜君。(「頑張れ」と呼ぶ者、拍手する者あり)              (吉崎十四喜君 登壇) ◆吉崎十四喜君 本日の一般質問のしんがりを承りまして質問いたします自民党市民会派の吉崎でございます。私は、質問通告に従いまして順次質問をいたしますので、市長の御答弁をよろしくお願いしておきたいと思います。  まず、第1点は八代市の基本的財政運営についてお尋ねをいたします。  沖田市長は、本年4月執行されました市長選挙で、市民主役のまちづくり、人口がふえるまちづくり、税金が安くなるまちづくりの3つのスローガンを掲げられて、すぐ実行しますと公約され、さらにはその施策として、工場誘致の原動力となる臨港線、産業道路の早期完成、そしてまた旧蛇篭付近の再開発と球磨川架橋の新設、さらには九州国際空港開発、そしてまた日奈久・二見地区の大規模開発、そしてまた八代西部地区の大規模流通機構開発、八代東部地区の大規模開発、さらには都市計画の見直し等々、私どもの夢を全く、またたく間に満たすような施策を市民に公約されましたが、その実現に当たっては莫大な投資的経費が必要かと思います。  税金が安くなるまちづくりということは、自主財源の減少を来し、そしてまた莫大なる、膨大なるもろもろの大事業の推進を図られることは、経費の増大を招くという矛盾があります。かって当市は、昭和39年から43年まで地方財政再建促進特別措置法の準用、財政再建団体という不名誉なる適用を受け、市執行部並びに市議会がともどもに大変苦労の末、市の財政危機を乗り越えた苦い経験があります。前車の轍を踏まず、例に従い、本議員は沖田市長の市政財政運営上の基本的な原則論を市長にお尋ねいたします。  まず第1番は、収支均衡についてはどのように考えておられるのか。  第2番目は、財政構造、弾力性については、どのように考えておられるのか。  第3番目には、財政水準については、どのように考えておられるのか。  第4番目は、財政運営効率化については、どのように考えておられるのか。  第5番目には、財政運営の公平については、どのように考えておられるか。  第6番目には、財政秩序適性については、どのように考えておられるか。  第7番目には、長期的財政安定については、どのようなお考えがあるのか、以上7点についてお尋ねをいたします。  次に、第2点は、税金の安いまちづくり沖田市長は提唱されておりましたが、また選挙期間中、市税についていろいろなことを書いたチラシが配布されましたが、現在課税されております八代市の個人市民税、固定資産税の税率の実態はどうなっておるのかお尋ねをいたします。すなわち、市民税、固定資産税と国民健康保険税は、平成元年末で現在いかほど滞納があるのか、各税金ごとの年度別の件数と金額をお尋ねいたします。なおまた、本年度の市税、国保の滞納分の調定額はいかほどであるか。 また何%になるのか。そしてまた、不納欠損分はいかほどになるのかお尋ねをいたします。  次の第3点は、八代城周辺の景観と博物館の名称についてお尋ねと提言をいたします。  八代城及びその周辺の景観は、歴史的にも八代市の誇りとなるところであり、また大切に保存すべきところと考えます。最近いろいろな都市で、都市の景観についての考え方が進んでおるようですが、当市においても、もうそろそろ景観に対する考えをまとめていい時期ではないかと思考いたします。  本議員は昨年の6月定例市議会におきまして、古くからなじみの深い侍小路、今日の松江城町あるいは一中、あるいは代陽小学校付近かと思います。そしてまた徒士小路、旧荒神町、鷹匠小路、今日の鷹辻町、袋小路、通町付近だと思います。鉄砲小路、今日の出町あるいは鷹辻付近かと思います。金屋町、今日の袋町、長町、本町1丁目付近、そしてまた役割町、今日の3丁目付近かと思いますが、このようにして懐かしい町名は、都市化の波をもろに受けて消滅し、あるいは変身し、その環境と景観が損なわれつつあることを指摘し、市執行部に条例制定について質問を行ったことがありますが、その折、市執行部から、県と協議し、地区計画、建築協定等について前向きに検討するとの御答弁をいただきました。  しかしながら、今日までできておりません。そこで、早急に最低限でも八代城付近だけでも何とか考えてみられてはいかがかと思うような次第でございます。  さらには、八代市を代表する八代城は、歴史的にもいわれのある城でございます。城主松井家は私たち市民のシンボルであり、また夢でもあります。その松井家の所有物は、長く世に受け継いでいくべき財産かと思われます。このようなとき、八代市立博物館が建設されることはまことに喜ばしいことであります。また、その中に城主松井家の古美術品が多く展示されると聞き、誇りを感じるとともに、文化財の保護の上からも大変喜ばしいことだと存じます。  博物館と示す言葉の中には、自然物、生産品あるいは歴史的資料、芸術等々を広く募集陳列して公衆に見せるところとなるわけですが、より高度な美術、芸術品を見せる、あるいは陳列するという見地から、名称について、八代美術博物館と命名されてはいかがかと提言いたすような次第でございます。  なお、関連質問につきましては質問席から行います。              (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) 吉崎議員の質問にお答えします。  冒頭に、九州国際空港やいろいろ私の活性化政策の一環をお述べになりましたが、九州国際空港の計画につきましては、誘致につきましては、でき得れば皆さんにお諮りして、ちょうど私は58年度に天草架橋を申し上げましたけれども、これが皆さんの理解を得まして、いまでは十分に検討の段階に入っている、大変喜ばしいことでありますが、この九州国際空港の誘致問題につきましても、実際に一番立地条件からしますと、この八代海を埋め立てて、飛行場をつくるのが経済的にも非常に順当であるという私は持論を持っているのであります。  おととい天草に行ってまいりましたけれども、いよいよ天草に飛行場が、調査の方が許可になるということでありますが──(「議長、答弁中ですが。」と呼ぶ声あり) ◆吉崎十四喜君 私が市長にお尋ねしておるのは、いわゆる基本的財政運営についてまず第1点はお伺いしておるわけでございますので、施策の問題云々は別といたしまして、どうかその点につきまして御答弁のほどをお願いします。以上。 ◎市長(沖田嘉典君) 先にそれを申し述べまして、いまの財政につきまして基本的な考え、市財政についての基本的な考えと、こういうことだと思うんですけれども、私は市財政そのものは、いわゆるいつも申し上げておりますけれども、資金は投下するだけで回収ができない事業は余り乗り気ではないと、このように言っておるのであります。  公園をつくるとか、あるいは何かの建物を、体育館をつくるとか、これが資金の回収ができないのは、やはり財政に困難を来すと、そういう意味から、基本的には財政運営の基本は、投下した資本が返ってくるという、そういう思想を、考え方を根底に持っております。  でありますから、八代の財政の収支につきましては、いろいろな事業を興すについても、その収支が伴わないものにはなかなか着手はできないと。例をとりますと、日奈久の場合でも、どのように跡地が処理できるかという見通しが立たないのには踏み切りがつかないと、そういう意味の財政運用であります。ここの八代の現在の財政収支につきましては、まだ日が浅いので、この問題につきましては総務部長に担当に答えていただきたいと思います。  第2点、市税の税率や滞納につきましても既に前回からも申し上げてありますが、担当者にお答えをいただきたいと思います。  3点の八代城周辺の景観と博物館の名称につきまして、八代城周辺というのは、まさに八代の観光の中心でありますから、私もこの長い歴史を有するこの周辺の整備は、積極的に取り組んだ方がいいんだという持論を持っております。  八代城から、あるいはいまの博物館、図書館、それから松浜軒、その辺の都市計画上のアプローチを十分考えて、実は個人的、あのう、この博物館を設計をいたしました設計屋さんにも既にその試案を求めているような状況であります。  博物館の名称は、いつも申し上げておりますが、ただ単に郷土資料館みたいなそういうようなとらえ方にならないように、やはりいま議員さんがおっしゃいました、非常に格調の高い、名称の上でもそういうものが全く好ましいと思いますので、皆さんの同意があればそのような方向で進めていきたいと、このように思います。  財政全般を褐示していくうちに、最も大事なことは財源の確保、行政簡素化、効率化と健全に努めることが大事ではないかと思います。八代市の過去の決算状況を聞いてみますと、堅実な財政運営がなされているようであります。市の財政状態につきましては、市長就任後担当課より状況を聴取しておりますが、今回の地方財政環境はなかなか厳しいものがあります。  今後、財政運用に当たりましては、行政改革大綱に沿って事務事業を見直し、民間委託など積極的に進めて、人件費を含む経常的な経費の節減合理化に努めますとともに、現在進められております八代市の活性化政策のプロジェクト事業につきましては、積極的に推進し、市民福祉の向上と市民サービスに努める所存であります。  具体的な内容につきましては、総務部長をして答弁させますのでよろしくお願いいたします。              (総務部長山本茂利君 登壇) ◎総務部長(山本茂利君) 吉崎議員の質問の第1点、財政運営の基本的な7つの原則について総括的に簡単にお答えいたします。  まず、第1番目の収支の均衡でありますが、健全財政を確保を図るには、予算編成に際しまして経常経費、これは支出でございます、それと経常財源、収入でございます、これが十分賄い、いかに経常財源の余剰を建設事業などの臨時的な経費に充てるかということが一番大切でございます。そのためには、常にやはり歳入を正確に把握し、現実に即応した見積もりをしなければなりません。歳出につきましても、目標達成のために必要かつ最小限度の経費を予算に計上し、効率的な予算の執行を行わなければなりません。  第2番目の財政構造につきましては、経済変動や地域社会の変化などに的確に対応できるよう、財政構造の弾力性を確保していくことが重要であります。  次の第3番目、行政水準の確保でございます。測定するのはなかなか困難でありますが、類似団体から見た整備の平均水準が比較の月安になるのではないかと思います。  4番目の財政運営の効率化は、最小の経費で最大の効果を上げ得る財政運営の効率化を図らなければなりません。  5番目の財政運営公正の原則であります。財政運営全般が法適合性を有し、行政内容が妥当なもので、公正な運営でなければなりません。  6番目の財政秩序の適正化は、国と地方公共団体、また地方公共団体相互、地方公共団体と住民との間で、経費の負担区分が適正になされて初めて財政負担の適正化が確保されることになります。  7番目の長期的財政安定でありますが、健全な財政運営は、単年度限りのものではなく、長期的な視野に立つて後年度の財政運営に関する配慮を十分払わなければなりません。以上が財政運営の基本原則でございます。  次は第2点の市税の税率でありますが、市町村の税率は地方税法で標準税率が定められております。各市町村の税条例で、それに基づいていろいろの市町村の特殊事情を考えまして、市町村の税条例で決定をいたしております。  まず、個人の市民税でございますが、均等割については、御案内のように人口段階で区分をされております。所得割につきましては、平成元年度より課税標準額が120万以下が100分の3、120万を超えるものが100分の8、500万を超えるものが100分の11の3段階となり、全国の市町村が標準税率を適用しておるようでございます。したがって、県下の市町村はどこも標準税率で課税しております。次に、固定資産税の税率は100分の1.4となっております。ただし、標準税率を超える税率で課せる場合においては、100分の2.1を超えることができないことになっております。都市計画区域を決定しておる市町村は、固定資産税の税率を100分の1.4としまして、別に都市計画税100分の0.3ないし100分の0.2を徴収しております。  八代市のように都市計画税の税率100分の0.2を固定資産税の標準税率の100分の1.4に加えて固定資産税の税率として100分の1.6課税しておるところもかなりあります。八代市と同じような規模の類似団体を見てみますと、類似団体の18.2%が固定資産税の税率を含めまして100分の1.6といたしております。県下11市を見てみますと、固定資産税と都市計画税を加えて100分の1.7のところが3市あります。100分の1.6が5市、100分の1.55が1市、100分の1.5が2市というような状況でございます。  次は滞納問題であります。(吉崎十四喜君「ようございます。議長。」と呼ぶ) ◆吉崎十四喜君 基本的な財政運営について再度お尋ねをいたします。  地方公共団体間には、経済力、財政力の格差があって、その結果、税源が著しく偏在し、行政サービスにも格差が生じていることは事実でございます。これを未然に防ぐため、さらには地方公共団体が一定の水準以上の行政サービスができるようにするために、国は地方公共団体に交付金を配分しておるところでございます。  ただいまの御答弁の基本的な問題を含め、さらには地方交付税関係は、市長が提唱されております税金との安いまちづくりとの関連は、どのように市長はお考えなのかお尋ねをいたします。 ◎市長(沖田嘉典君) ただいまの議員さんの質問の趣旨がちょっと理解ができないんですけれども。財政ともう一度お願いいたします。 ◆吉崎十四喜君 先ほど部長の方から、基本的な財政運営につきまして御答弁がございました。  それとあわせて、市長が提唱されておりますところの税金が安くなるまちづくりとの関連、そしてさらには交付金はどのようにお考えになるか、ひとつその2点についてお尋ねをいたしておるところでございます。 ◎市長(沖田嘉典君) 冒頭に申し上げましたように、税金が安くなるまちづくりというスローガンでありますから、そのスローガンは、要するに経済が豊かになり、生活が安定してきますと担税能力もつく、そういう豊かなまちづくりという意味の税金が安くなる、税金を安くするんじゃなくて、税金が安くなるまちづくりを御説明したのでありまして、市の財政とあるいは補助金と関連しでζ私のそのスローガンが直接的には関連はしていないとお答えしておきます。 ◆吉崎十四喜君 どうも私は頭が悪いので、わからないわけでございますが、先ほども井山議員の質問の中で、税金を安くするからというんでなくて、私は安くなるということを言っておられますが、私は大変頭が悪いもんですから、安くするから安くなるんじゃなかろうかと思うわけでございますが、そこあたりはどういうことでございましょうか。  そしてまた、大変これもまた私の、どうも市長の答弁の中でどこが主になるかわからない問題があります。例えば、午前中の加藤議員人口倍増論のところで、いわゆる50年後に実現させますよというようなことを言っておられました。ところが、谷口議員のやはり質問の中では、倍増は難しいけれども、短い期間に実行しますというようなことを言っておられました。まことに、加藤議員とそれから谷口議員さんに御発言なった趣旨がどうもはっきりしないわけでございまして、それとまた先ほども私言いましたように、大変頭が悪いもんですから、そういうことで再度お尋ねをいたします。 ◎市長(沖田嘉典君) それぞれの議員さんにそれぞれの立場で御説明をいたしましたから、言葉がいろいろ違うと思いますけれども、私は人口倍増論を十分に説明したと、そのように思っておりますので、どうぞ御理解願います。
    ◆吉崎十四喜君 また、問題を本質に戻します。  私は税金が安く、なるまちづくり、これによって具体的に言うならば、この、国がいわゆる行政サービスを低下しないようにそれぞれの自治体に交付金を出しております。したがいまして、これらの関連はどうなるのか。安くなる、交付金が安くなるのか高くなるのか、そこあたりを一言ひとつお伺いしたいと思います。  今日いろいろと見てみますと、昨年の市の収入の中で、歳入の中で、いわゆる市民税とそれから交付税の占める割合は約57%に上っております。このような問題も考えますとき大変心配をいたしますので、市長は財源をどのように考えておるのか再度お尋ねをいたします。 ◎市長(沖田嘉典君) 後ほどまた総務部長にも答えてもらいますけれども、財源のことについてはいまだ不勉強で、吉崎議員さんに十分にお答えできかねると思いますけれども、先ほど申し上げましたように、返ってこない投資は私は計画をしないと、このように申し上げましたが、(「おかしい」と呼ぶ者あり)市の財政につきましては、その点について十分ひとつ。(「社会資本の充実はどうなっているんですか」と呼ぶ者あり)  それから、税金の問題につきましては、先ほど国税が基準でありますから、市税は変わらないとこう申し上げております。安くなる税金というのは、安くなるまちづくりというのは、これはあくまでも私たちの希望であるわけでありますから、政策の具体論の上には重ならないということであります。以上です。あとよろしくお願いします。 ◆吉崎十四喜君 それでは、市長さんは希望を公約されたんでございますか、その点もひとつ重ねてお尋ねをいたします。  そしてまた、先ほど総務部長が答弁しましたように、いわゆる財政運営の基本的な問題ははっきりと申しております。したがいまして、投資して返らないお金は使いませんよというようなことを言われましたけれども、さっきの総務部長の答弁と大変食い違っております。その点はどう思うかお尋ねをいたします。 ◎市長(沖田嘉典君) 3つの公約をしたとおっしゃいますけれども、私はスローガンは私の公約というとらえ方はしておりません。 ◆吉崎十四喜君 実はこれは沖田さんの後援会誌だと思いますが、この中で3つのスローガンを掲げてというようなことで出ておるわけでございます。  そして、この中でいわゆるこのことを公約というようなことになっておりますが、その点は再度お尋ねいたします。 ◎市長(沖田嘉典君) あくまでもスローガンであります。 ◎総務部長(山本茂利君) 交付税につきまして自席からお答え申し上げます。  議員御案内と思いますが、交付税の算定につきましては、基準財政収入額を算定するわけですが、この場合はあくまで標準税率で収入を見積もるというようなことでございます。以上、終わります。 ◆吉崎十四喜君 本市が正しい発展を遂げるためには、市の独立制が確保されねばなりません。そのためには、財政的な裏づけがなければ、地方自治はまさに絵に書いたもちに過ぎないのであります。  地域住民の意思のもとに、地域の特殊性に応じた適切な運営のもとに、市の独立制を高めることが市当局並びに市議会の責務かと考えます。絵に書いたもちにならないよう、市長に強く御要望申し上げましてこの項を終わりたいと思います。 ◎総務部長(山本茂利君) 次は滞納問題についてお答え申し上げます。  市税の滞納につきましては、日ごろから各議員に大変心配していただいております。年度初めに年間の収納対策を立て、納税相談員を含めまして、課内の研修等を強化いたして一生懸命努力をいたしておりますが、御指摘のように残念ながら滞納額は累増しているのが現状でございます。平成元年度の一般市税におきまして、現在調定を整備している段階ではございますが、現年度の徴収率は前年度同様97.7%となっております。平成2年度へ2億4400万円を繰り越しております。  次、滞納分の滞納繰越額は4億9800万円で、徴収率は前年度より0.7%高い22.9%となっております。現年度滞納分の平成2年度への繰越総額は7億4200万円になります。  また、国民健康保険税につきましては、長い間念願でありましたところの現年度の徴収率が93%をクリアーすることができ、93.8%、前年度より1%高くなっております。これによりまして、いままで5%カットされておりました調整交付金、平成2年度は全額交付となります。前年度より3500万程度多く交付されるのではないかと思います。  国保の滞納繰越額は、現年度1億8700万円、滞納分が7億1600万円、合計しますと9億0300万円となります。これを一般の市税と合計してみますと、元年度の市税の滞納額は16億4500万円となります。  以上、お答え終わります。 ◆吉崎十四喜君 市税の滞納繰越分について再度お尋ねをいたします。  ずるずると滞納を続けていって、そして最終的な不納欠損分になるというようなわけでございます。当然、市に納められるべきものであったのが納めていないというわけです。課税したことが誤りで、担税力がないのに課税したのであれば別として、当然課税されるべき事実があったから課税されたものであって、しかも不納欠損、昨年分だけでも約9100万というような多額な事実がございます。  市民の負担公平の原則にも反するものであるというような考え方から立って、市税の徴収率向上対策は、どう市長はお考えなのかお尋ねをいたします。 ◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。  前々年度からの市税滞納が大変多いということで、絶えず指摘を受けておりますが、この問題につきましては真剣に取り組んで、徴収率が上がるように督励していきたいと思います。以上です。後は担当に答えてもらいます。 ◎総務部長(山本茂利君) 滞納対策でございますが、やはり高額滞納につきましては、内容等を分析を行いまして、国税徴収法に基づき滞納処分を強化し、時効とならないように十分配慮して徴収に全力を尽くしたいというふうに思います。 ◆吉崎十四喜君 私は、市長からこの滞納者に対して、いわゆる市税の徴収率の向上対策を具体的にお聞きしたかったんでございますが、大変抽象的で、真剣に考えてひとつ督励してまいりたいというような抽象論の答えに終わったようでございます。私はさらにひとつお尋ねをしてもらいたいと思います、市長の。「乏しからざるものは憂えず、等しからざるものを憂う」というような古いことわざがございます。資産なり所得に応じて公平に賦課されました税金を、片方は納期限内にきちっと納め、片方はだらだらと納期限内をかなり過ぎても納めない。まことに実質的な不公平課税と言わざるを得ません。義務は履行しないで権利のみを享受することは許されないし、絶対許してはならないと思います。市長は滞納者に対して、どのようなお考えをお持ちかお尋ねいたします。 ◎市長(沖田嘉典君) ただいま総務部長が申し上げましたように、税金は課税するときは、税金を課税して取れる能力がない人に課税しても、結果としては欠損処分ということになります。やはり国が定めた国税の滞納処分法によって、きちっと法律に基づいて徴収すべきであると。主観や感情は許されないと、そのように思っております。 ◆吉崎十四喜君 私が言いたいのは、いわゆる少し市長さん考えを誤っておるんではなかろうかと思いますが、課税したことが誤りであるのかと。そうじゃなくて、担税力があったから課税されたわけですよ。そうですよ。違法に課税したんじゃないんですよ。だから、そういう担税力がある人に課税されたのを、払わない滞納者に対しては、どのようなお考えであるのかということを私はお尋ねしておるんです。 ◎市長(沖田嘉典君) 法律に基づいて競売です。(笑声) ◆吉崎十四喜君 ただいま端的に、法律に基いて競売をいたすというようなお答えでございます。  私も先ほど言いましたように、賦課された税金は違法に賦課されたものでなく、納税すべき理由、そして担税力があったから賦課されたのであって、それを納めないからと言って放置しておくことは、市財政ばかりでなく、負担公平の見地からも許されないことであります。市民に対して滞納処分をすることは、情において忍びないものがありますが、一罰百戒の意味を含めまして、悪質と思われるものに対しては断固滞納処分をするという市長の御見解、私も同様でございます。どうかひとつ今後は実働に移しておってもらいたいと思います。  さらにひとつまた税金問題についてお尋ねいたします。昭和61年3月26日で八代市松崎町の一市民の方が、ある政党の八代市の責任者に公開質問状を出しております。  その内容につきまして、ただいま私が質問しました市税の滞納問題に関連をいたしておりますが、市長にお尋ねですが、第1点は灘屋物産株式会社をオーナー会社とする灘屋ゴルフ株式会社が、法人税、市民税の未払い云々となっておりますが、これは多分灘屋ゴルフ株式会社が法人市民税を滞納してることを指摘しているものと思います。事実かどうか。また事実とすれば、地方税法第362条の延滞金を含めていかほどの滞納額になっておるのか、再度お尋ねをいたします。 ◎市長(沖田嘉典君) ただいまの問題は、私のプライバシーに関する問題でありますから、本来ならばお答えできませんけれども、しかし御質問でありますのでお答えいたしますが、その税金は法律的にも、あるいは感情的と言いますか、事情的にも私には一切関係がないことでありますから、それをまずお答えいたしておきます。  いま一つは、既に、聞くところによりますと、その税金は10年ぐらい前の税金になっておると聞いております。以上です。 ◆吉崎十四喜君 これは市長さん、私とは関係ございませんとおっしゃるけれども、これは灘屋物産、当時は市長さんがオーナーではなかったんですか。社長ではなかったんですか、違うんですか。それははっきりしてくださいね。 ◎市長(沖田嘉典君) 私は社長では、灘屋ゴルフという会社ですけれども、私は社長ではありません。 ◆吉崎十四喜君 総務部長に、さっきお尋ねしました、この金額はどんなふうになっておるのか、滞納金を含めていかほどかひとつお尋ねいたします。 ◎総務部長(山本茂利君) 税の滞納問題については、毎年度の決算委員会で論議されていることは議員御案内のとおりでございます。内容等につきましては、やはり私ども地方公務員法第34条第1項につきまして守秘義務がありますので、この点はどうか御理解を願いたいというふうに思います。 ◆吉崎十四喜君 御案内のように、実はこの問題はいわゆる法人市民税でございます。個人市民税ではないわけです。したがいまして、個人市民税ならばいざ知らず、いわゆる企業が滞納した金額を私は尋ねておるわけでございます。  特に、ひとつ執行部に申し上げたいのは、議会は議論をする場であり、その議会は言葉のやりとりによって進行がなされます。そのことから、議会は言論の府と言われておるような次第でございます。この言論の府において議員は議論すべき人であって、常に住民の心を心として、住民の代表として論議し、判断し、決定する責務があるわけでございます。したがいまして、議員の発言は保証され、尊重されねばなりません。  そこに議員の発言の自由の原則が存在すると本議員は思考するような次第でございます。  したがいまして、ただいまの考え方に立ってひとつ再度御答弁をお願いいたします。 ◎総務部長(山本茂利君) 地方公務員法の守秘義務の事例等を見てみますと、個人、法人問わずというようなことでございますので、御理解をお願いいたします。 ◆吉崎十四喜君 それでは次、お願いいたします。              (建設部長森田仁君 登壇) ◎建設部長(森田仁君) それでは3点目の八代城周辺の景観についてお答えいたします。  八代城周辺の景観につきましては、吉崎議員さん御指摘のとおり、市民にとって大切な財産であると考えます。御承知のように本市はあすの八代市の都市像としまして、緑と水の潤うまち、活力あふれる産業のまち、そして香り高い文化のまちを掲げ、みんなが住みたいまち、みんなでつくるまちづくりを展開しております。そのうちの一つであります緑の水の潤うまちづくりの一環としまして、八代城周辺は潤いと安らぎのある景観づくりを目指しております。  そして、その主な整備としまして次のとおりを考えております。4点ほどございまして、1つ目は、未整備の松井神社周辺の整備、これは既存の池の整備やトイレの整備等でございます。  2番目としまして、八代宮を中心としました周辺景観の整備、すなわち電線の地中化、それから緑化、舗道のグレードアップ等でございます。  3番目としまして、八代宮前の中央コミュニティ広場の整備でございます。これは昨年から今年度にかけまして、公園として整備中でございます。多目的広場、芝生広場、駐車場等でございます。  4番目としまして、周辺建築物の色や広告等の景観指導等が考えられます。これらにつきましては、いろいろ県の方におきましては景観条例等がございますので、それら等と関連してくると思います。以上、建設部といたしましてはこのようなことを考えております。  それから御質問の中で議員さんが言われました建築協定、地区計画でございますが、これは議員さんの御指導によりまして、建築協定につきましては今回の議会で提案させていただいております。それから、地区計画につきましては、田中町等で現在市の方で提案をいたしまして、皆さんでまちづくりをしてくださいということで一応御提案を申し上げております。  以上でございます。 ◆吉崎十四喜君 景観条例につきましては大変考えられまして、今回の議会に提案されておるようでございますし、また私が尋ねました八代城問題につきましても、周辺につきましても、大変配慮を払っておられるような姿を拝見いたしまして、どうかひとつ速急に実行されますようお願いを申し上げたいと思います。  最後にひとつ市長にお願いしたいと思います。俗に、政治家は次の時代を考えて政策を行うと。しかしながら政治屋は、次の選挙を考えて政策を行うというような言葉がございます。どうかひとつ市長は、午前中の答弁から聞いておりますと、私は市長に就任して間がないのでというような大変謙虚な御言葉があるようでございますが、市長はいやしくも市長になった以上は11万市民の代表者であり、八代丸の大切なかじ取りでございます。したがいまして、きのう、きょうなったから船を東に進むべきを西に進められては大変でございます。  どうかひとつ勇気をもって八代丸の運航をひとつお願いしたいということを御要望申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。以上です。(拍手する者あり) ○議長(松浦輝雄君) お諮りいたします。  本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、これに御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(松浦輝雄君) 御異議なしと認め、そのように決しました。  なお、次の会議は明19日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。  本日はこれにて延会します。              (午後4時05分 延会)...